「復刻堂」ブランドでレトロ路線を進めるダイドードリンコは、60年代デザインのペプシコーラを発売した。同一ブランドのコーラが複数の飲料メーカーから発売されるのは異例のこと。
今回発売されたのは「ペプシコーラ クラシックデザイン」。シングルドット(註1)とトリカラークラウン(3色の王冠)のロゴや斜めに走る白い線は、1960年代にアメリカで販売されたペプシの缶のデザインの復刻だ。ロゴの下には「Have a Pepsi」といういかにもなキャッチフレーズが入っているが、ペプシがこれまでこのスローガンを用いたことはない(註2)。またロゴの上にはLimited Editionの文字が光る。
また裏面には「「ペプシコーラ クラシックデザイン」はダイドードリンコ株式会社向けに開発されたペプシブランド商品です」という意味深な記載がある。現在日本国内のペプシブランドのマスターフランチャイズ権はサントリーが保有しているが、同社の名前はどこにも出てこない。ダイドーは既にアサヒ飲料とのコラボ企画で「三ツ矢サイダー」の復刻パッケージを復刻堂ブランドで販売しているが、本品には復刻堂のロゴマークは見られない。
一体どのようなビジネスモデルなのか、興味は尽きない。
現時点でダイドーの公式サイトに本製品の情報はないが、同社の一部自販機では既に販売されている。ちなみに私の近所では100円で販売されていた。一応新製品なのに・・・
[写真:ダイトーのペプシコーラクラシックデザイン(左)と1960年代の米国のペプシの缶(右)]
(註1) PEPSIとColaの間の点が1つのものをシングルドットと呼ぶ。1900年頃のダブルドットと区別するために使われる。
(註2) 一番近いもので1975年の「Have a Pepsi Day」か。
参考
キュウリ嫌い (2007-06-21 11:45:38)
nakamoto (2007-06-23 05:51:49)
通りすがり (2007-06-25 01:10:32)
龍 (2007-06-26 17:08:52)
ひ (2007-06-26 23:31:35)
R.F (2007-06-27 13:48:21)
Mr.YEN (2007-07-04 00:14:28)
レジ袋 (2007-07-09 18:42:36)
ささ (2007-07-11 20:52:22)
ben-k (2007-09-04 03:05:59)
ぼへみあん (2007-09-25 00:14:40)
ドロップアウト (2007-11-15 22:20:27)
バカルディ (2008-10-01 01:29:36)
記事によると、商品はサントリーが開発から製造までを請け負い、ダイドーが供給を受けているようです。サントリー側としては、ペプシブランドと消費者との接点を増やしシェア拡大につなげる考えとのこと。そうした考えもあってか、ダイドーブランドである「復刻堂」は使用させなかったようです。(ちなみに中身は通常のペプシと同じで、サントリーの負担はオリジナルパッケージだけのようです)
「サントリーが復刻商品を出せば販促費がかさむし、1商品あたりの販路が狭まって、ここの所相次いでいる新商品に影響が出かねない上、たいした売上も期待できないから他社に任せよう」ということでしょうか。
記事によると、東京・名古屋・大阪の自販機でテスト販売中で、全国発売は未定とのことでした。