開発したのは富山ブラックサイダーで有名なトンボ飲料。同社のウェブサイトによると、濃厚な“カレーのコク”と、香り高い“ソースのフレーバー”をコーラで表現したものだという。ラベルには「粉末ソース」や「香辛料」など、コーラとは思えない原材料名が並ぶ。
パッケージデザインもなかなかのインパクトだ。ステンレス皿に盛られた金沢カレーの写真を大きく配し、縦書きでロゴを入れた大胆なグラフィック。金沢カレーの文字がコーラよりずっと大きいのも印象的だ。
一口飲むと複雑で芳醇なスパイスの香りが広がる。汎用的なカレー風味ではなく、複雑で本格的なフレーバーはタンドリーチキンを彷彿とさせるほど。インド料理のような本格的なスパイスと後から香るソースの深みが、金沢カレーの世界観を実によく再現している。
これだけアタックが強烈にもかかわらず、キレが良く後味をスッキリと仕上げている点も素晴らしい。飲み進んでも後味が積み重なることなく、飲むたびにスパイスの香りを堪能することが出来る。カレー風味のラムネなどは既にあるが、本品はそれらとは一線を画する完成度なのだ。試飲会での評判も上々であった。
公式サイトには「カレーを飲み物にしてみました(笑)」などと書いてあるが、色モノと侮るなかれ。本品はスパイスとコーラを高度に融合させた、新しいジャンルのコーラといっても過言ではない。この製品を世に送り出したトンボ飲料に最大級の賛辞を送りたい。