Coke vs PEPSI 第4弾

新缶対決

中本 晋輔

97年春、コカ・コーラのデザインが世界的にリニューアルされた。 この突然の変更に驚いた方も多いのではないだろうか。 賛否両論様々な意見があるようなので、 今回の「Coke vs PEPSI」は両社のニューデザイン缶の対決である。

まずはコカ・コーラのニューデザイン缶。 日本でも急速に広まっているので目にされた方も多い事だろう。 構成は現在キャンペーン中の「オールウェイズ」の円を缶いっぱいに配し、 その中央に斜めに「Coca Cola」のロゴを入れたもの。 ロゴの周りにコカ・コーラを象徴する4つのキーワード 「always」「delicious(美味しい)」「Refreshing(爽やか)」 「unique(類のない・素晴らしい)」が配置されているのが面白い。 この4語は通常その国の言葉で書かれているのだけど、 何故か日本のものはそれぞれ違った言語で書かれている。 確かに全てカタカナで書くと間抜けかも。 ただロゴが大きすぎてどこから見ても 「Coca Cola」が完全に見えないのは減点材料だろう。

対するペプシは東南アジアを中心に96年春頃から出現した「青缶」をエントリー。 今までのペプシのイメージを覆すデザインと配色である。 とにかく青い! 確かに白い帯の入った赤と青の円はペプシの伝統的なデザインであるけれど、 それを感じさせない不思議なパワーを持っている。 旅行中異国のコンビニでこれを見つけたとき妙に感動したのを覚えている。 なおこの缶はロシアでも採用されているようで、 一概にあらたに参入した国で使われているわかでは無さそうだ。 これもペプシの奇策の一つなのだろうか?

今回の2つの新缶、残念ながら私はどちらも好きにはなれなかった。 慣れのせいもあるだろうが、両者とも旧缶を超えていないような気がするからだ。 と言う訳で今回と対決は引き分けという事にしたい。 コカ・コーラはロゴが大きすぎたのが最後まで引っかかった。 新デザインのペットボトルが非常にバランスの良い事を考えると残念である。 又ペプシは90年頃までのものが一番調和がとれていてデザイン的に優れているように思う。 「昔は良かった」と言うのはジジイになった証拠とは言うけれど・・・・。


[5月号表紙]
コーラ月報5月号

Copyright (C) 1997-2014 Shinsuke Nakamoto, Ichiro Nakahashi.
当ウェブサイトに記載されている会社名・商品名などは、各社の登録商標、もしくは商標です