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今月の珍品 / ELECTRIC SHOCK CAN
中本 晋輔

SHOCK CAN 元来「いたずらグッズ」とは笑って許せる程度のお茶目で場を和ませるものの筈である。しかしながらこのコーラの名を語るアイテムは人によっては笑ってすませないほどの攻撃的な一品である。今回はそんな強烈なパーティーアイテム「ELECTRIC SHOCK CAN」を紹介したい。

このちょっと昔のCoca-Cola lightにも見える(?)缶、実は電池を使った電気ショック缶なのである。仕組みは簡単で、電池から供給される電気が内部のコンデンサーに蓄えられ、持ち上げると底のスイッチが入って電流が流れるというもの。電池は単三が1本。しかしたかが単三1本とあなどるなかれ、実際やってみるとかなり痛いのだ。どれぐらいかというと、思わず缶を放り投げてしまいそうなほど痛い。

しかしその辺に抜かりはない。この缶には付属品として釣り糸が入っていて、間違って放り投げてもこれで固定しておけば大丈夫!というわけなのだ。・・・って、もっと他に気を使う所があるんじゃないか?

しかし本気でこの缶でいたずらするのはかなり難しいだろる。全然美味しそうじゃないデザインももちろんだが、それ以上に問題なのは開口部分。プルリングはプルリングでも、シーチキン缶のような 缶詰用のもの が付いているのだ。何故!? これでは騙されたくても気づいてしまいそうだ。その上裏から釣り糸が延びているとあれば、実用性は推して知るべしである。

この強烈なパーティーアイテムは大阪・日本橋の雑貨屋で購入したもの。価格は¥1480。ビールバージョンもあるが、こちらはもっと怪しげなので実用性はさらに低いかも。


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