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![]() おまけ混ぜるな危険この2つの新製品 について、巷で囁かれる噂がある。 「C2とBlue混ぜると、緑色になるらしい」 そんな面白い話、ほおっておく手はない。早速検証してみた。 用意したのは3種類のPEPSI Blue. それぞれアメリカ、日本、マレーシア製である。着色料の表記が微妙に異なるが、肉眼では色の差は確認できなかった(Fig 1)。
まず日本版PEPSI BlueにCoca-Cola C2を滴定の容量で加えていくと・・・
比率1:1くらいで鮮やかな緑色に! 他の国のPEPSI Blueについても試してみると、どれも同じ混合比付近で緑色になることが確認された(Fig.2)
液体の混合による色の変化には 混色と化学反応の2つの原因が考えられる。 これを検証するため、Blue, Diet Cokeとその混合溶液の可視光スペクトルを比較してみた。なぜC2ではなくDiet Cokeかというと、測定した付近でC2が売ってなかったからである。(C2とDiet Cokeでも同様の緑色を呈する)
PEPSI Blue, Diet Coke, 混合溶液の可視領域スペクトル(縦軸:反射率= 100-吸光率)を上記図に示す。 PEPSI Blueのスペクトルには450nm〜550nmと700nm付近にピークがあり、これはそれそれ青色1号(ブリリアントブルー)と赤色104号に対応していると考えられる。これに対してメイラード反応によるカラメル色素で着色したDiet Cokeでは赤外領域に極大を持つブロードなピークを与えるのみである。 この2つの混合溶液のスペクトルは700nmと550nm付近に極大を与える。この550nmのピークのた求、溶液が緑色を呈する。 2つのコーラの成分に相互作用がないとすれば、混合溶液のスペクトルは単純に両コーラのスペクトルの足し合わせになるはずである。しかし混合溶液では、ペプシブルー特有の450nmの相対強度が著しく低くなっている。(波形分離?勘弁してください;;) この450nmの強度の低下が、混合溶液が550nmのピークを与える原因となっている。 この現象は混色では説明が難しく、何らかの相互作用が働いている可能性がある。 残念ながらペプシブルーの450nmのピーク強度がC2と混ぜることにより低下する理由については分からない。今後の研究課題としたい。(できるのか、俺?) [上記分析について、皆様のご意見をお待ち申し上げます。特に色や可視スペクトルの専門の方からの情報をお願いします] |
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