対決! Coke vs PEPSI 「スターウォーズ エピソードIII キャラクター缶」

中本晋輔

この夏最も話題を集めた映画といえば、やはり「スターウォーズ エピソードIII シスの復讐」だろう。私はまだ見ていないが、周りで盛り上がっている人の多さに同シリーズの人気を改めて実感する。

スターウォーズは、コカ・コーラとペプシの両陣営と関係の深い数少ない映画である。その人気ゆえなのか、グローバルで独占タイアップを好むコーラメーカーも同シリーズには寛大だ。今回のエピソードIIIでも台湾ではコカ・コーラが、日本ではペプシがタイアップ権を取得しキャンペーンを展開している。


台湾の記念缶は全部で6種類。ダースベーダー、アナキン、R2D2 & C3POがコカ・コーラ、ヨーダがバニラコーク、オビ・ワンとトルーパーがスプライトとプロダクトを跨いだラインナップが特徴だ。

グラフィックは実写を元にしているものの、色数が少ないため荒いイラストのような印象を受ける。ベースは通常のよりやや濃い赤で、リボンも黄色と緑の独特のものに変更されている。またコカ・コーラ8缶パックのSWバージョンもリリースされている。

ちなみに本作品のタイトルは「星球大戦 黒帝君臨」となるらしい

日本ではサントリーが「ペプシ最後のスター・ウォーズと」銘打ち大々的なキャンペーンを展開。キャラクター缶はペプシツイスト8種類、ダイエットペプシツイスト4種類と、やや多すぎるかなと思えるほどの規模になっている。ダースベーダーやR2D2といった今回のメインキャラだけでなく、この続編となるエピソード4,5,6のルークやレイア姫が入っているのもファンには嬉しい限りだ。

前回のエピソードIIの記念缶と同じく、映画の一シーンをそのまま抜き出した鮮明なグラフィックが目を引く。300mlのボトル缶は直接印刷が難しいのか、シュリンクフィルムが使用されている。ルークやレイア姫など旧作キャラのグラフィックがやや荒いが、これは元のフィルムのクオリティの問題だろう。


今回のエピソードIIIの記念缶対決では、日本のペプシのものに軍配を上げたい。規模といい印刷のクオリティといい、台湾のそれを大きく上回っているからだ。強いて欠点をあげるなら、ペプシ缶がほとんど自販機で売られる日本でこれをコンプするのは骨が折れるということぐらいだろうか。


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