なかはしいちろう フィリピンにはふたつの季節しかないのだそうです。11月〜12月くらいから6月くらいまでを乾期といい、晴れた暑い日が続きます。残りは雨期で、雨の日が多く、台風もやってくるシーズンです。特に4月〜5月あたりを指して夏ということもあります(学校の夏休みもこの時期です)。 とはいえ、日本人の目から見れば、すっかり秋めいて見える今日この頃です。草原に揺れる白いススキの穂を見るにつけ、お湯のシャワーが恋しくなります(もちろんここでは水だけです)。 さて、今回はフィリピンで入手可能なコーラについてお話しするのでした。以下、簡単にご紹介していきましょう。今回は主にスーパーマーケットで缶入りを買い求めました(瓶は持ち帰るのが面倒なので・・・)。 Coca-Cola言わずと知れたコカ・コーラ。具体的な数字は持ち合わせていませんが、ここフィリピンでは圧倒的なシェアを押さえていると思われます。 比国産Cokeの特徴は甘味料が砂糖100%であること(*)。恐らく国産の砂糖を安く調達することができるのでしょう。そのため、味はコクがあってどっしりしています。 流通形態としては、8oz(240ml)、12ol(360ml)、1リットルのガラス瓶、330mlのアルミ缶、500ml、1.5リットルのPETボトルを確認しています。前回お話したように、ガラス瓶の方が一般的。 Dietは恐らくアルミ缶のみ。 現在、なぜかラグナロクオンライン缶が販売中。 * 一般には砂糖と果糖ぶとう糖液糖の両方が含まれており、その比率は地域や砂糖相場によって変動します。「甘味料概論」等も参照。 PEPSIフィリピンにおけるPEPSIの地位は微妙。大都市圏のコンビニやスーパーマーケットではよく見かけますが、市中でのシェアはそんなに高くないように見えます。 12oz瓶、330ml缶、500mlと1.5リットルのPETボトルを確認していますが、1リットル瓶などもあるかもしれません。 こちらも甘味料として砂糖のみを利用しており、PEPSIとしては重め。 バリエーションとしてはDietとMAXがあります。 Virgin red英Virginグループが産んだ風雲児Virgin Cola。Virgin redと名前こそ変わってしまったものの、まだまだ健在。バニラを強調したフレーバーと、これまた砂糖100%のコクが、なかなか高級感のある風味を醸しています。 当然Virgin blue、Virgin greenなどもあるわけですが、残念ながらコーラではありません。 セクシーなPammyボトルも頑張っています。
ZEST-O Cola量販店でよく見かける廉価版コーラ。ZEST-Oはフィリピンでは大手の飲料メーカーで、アルミのラミネートパウチに入ったマンゴージュースなどが人気のようです。 カラメル臭の強い、いかにも廉価コーラな味。炭酸とカフェインはやや強めでしょうか。廉価版とはいえ砂糖100%なのは東南アジアならでは。 500ml、1.5リットルのPETボトルも有り。 Pop cola安食堂や場末のsari-sari(よろず屋)で見かけることの多い廉価コーラ。8oz(240ml)瓶で6ペソ(約12円)と、Cokeより2ペソ安い。 製造・販売を行うCOSMOSは国内最大手の食品メーカーSan Miguelの子会社なのですが、実はCoca-Colaのボトラーも同じくSan Miguelの子会社だったりします。購買層において明確な棲み分けがある模様。 特筆すべきは甘味料が砂糖とアスパルテームの混合である点でしょう。特にカロリーオフを狙ったと考えられる点もなく、使用の意図は不明です。もしかしてアスパルテームは砂糖より安上がりなのでしょうか。 Cokeと比べると平板で、人工甘味料の後味も感じられますが、氷を入れてグイグイ飲むと、味付けの濃いフィリピンの食事には合うと思います。 データベースにはアルミ缶が収録されていますが、現在のところ8oz瓶、1.5リットルPETのみを確認。 JAZ COLAマニラ近郊及びセブ周辺では存在が確認されているものの、未だ実物を目撃したことがありません。入手次第レポートしたいと思います。 同じくSan Miguelのウェブサイト内に情報があることから、Cokeとは直接競合しない廉価コーラではないかと思われます。 そんなわけで、今回はフィリピンで入手可能なコーラについて駆け足で紹介してみました。次回はフィリピンにおける正しいコーラの飲み方、「sa plastic」についてご紹介したいと思います。では、magingat po kayo! |