コーラ白書
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コーラ白書の究極の目的として掲げる、オリジナルコーラの作成。前回は発酵コーラ自作キット「Caveman Cola」を使ってコーラの自作に成功、野望へと一歩近づくことができた。

しかし冷静になって考えるとコーラは発酵飲料ではない。また中身が激しく噴き出すなど苦労も多く、また同じものを作れと言われると正直嫌だ。そもそも酵母を使っている時点でコーラと言えるのか、微妙なところだ。

一般的な炭酸飲料の工程と同じように、炭酸ガスを溶かしてコーラを作りたい。しかし炭酸飲料メーカーで使われるクールカーボネーターは巨大な設備であり、これを個人で購入することはどう考えても不可能だ。

何とか過程で炭酸水を作る方法はないかと色々探してみたところ、アメリカで最近自家用のソーダメーカーが話題になっているという。その名は「Sodastream (ソーダストリーム)」!。

※本記事で取り上げるSoda Streamの本体はアメリカで購入したものです。

SodaStreamとは?

このSodaStreamというのは、Soda Stream社が手がける家庭用小型カーボネーター(炭酸化装置)である。世界41カ国で販売されており、昨年10月下旬には日本でも販売が開始されている。

Soda Streamのソーダメーカー(炭酸化装置)は全部で6モデル。北米では$80〜200程度と結構リーズナブルな価格で流通している。全てキッチンに置いても違和感のないスタイリッシュなデザインが特徴だ。

このSodaStreamが画期的なのは、自社ブランドでソーダミックス(炭酸水に混ぜるシロップ)を用意している点。2011年7月時点でアメリカで販売されているシロップは約50種類あり、コーラだけでもCola, Cherry Cola, Natural Cola, Cola free, diet Cola, Diet Cola Caffeine Freeの7種類が用意されている(日本は1種類のみ)。まさに好きなときに好きなコーラがご家庭で作れてしまう夢のようなアイテムなのだ。

加えて同社は炭酸ボンベの回収も手掛けており、空になったボンベをCO2分の代金のみで新しいボンベと交換してくれる。また付属の1リットルの耐圧ペットボトルも洗えば何度でも使うことができるという。

これらの点よりSodaStreamは「ソーダを買うよりお得で、地球環境にも優しい」と謳われているのだ。実際には梱包や発送などもあるので鵜呑みにはできないが、トレンドを押えた上手なマーケティングであることは間違いない。

自宅で7種類ものコーラが作れるとあれば、これは試してみるしかない。

いざ購入!

と、かなりテンションが上がったのだが、どうやって入手するのかが問題だった。

購入を決意した2010年夏当時、まだ国内販売の発表はされていなかった。入手するには海外からのお取り寄せするしかないのだが、日本に送ってくれる業者が見つからないのだ。CO2の高圧ガスボンベが同梱されているので、エアでの輸送に制約があるようなのだ。

しかたなくシアトルの知人に受け取ってもらい、船便で送ってもらう作戦を立てる。

カーボネーターやソーダミックスは米SodaStreamのオンラインショップからオーダー可能なのだが、日本のクレジットカードだと受け付けてもくれない。仕方なく米Amazonでスターターキットとシロップを購入。結局コーラは2種類しか注文できなかったが、購入できただけでもよしとしよう。

あとは6週間待つだけと思っていたところ、知人から「日本への船便なかったから航空便で送ったよ」の連絡が。あれ?エアでは送れないはずでは・・・。空港で止められたらどうしようなどと気を揉んでいたが、1週間後Soda Stream一式があっさりと我が家に到着したのであった。

 



今回購入したのは普及機タイプの「JET」。多機能でステンレス製のカッコいい上位機種もあるが、今回は入手できるか不安だったので最も安いモデルを選択した。

緑と白の爽やかなデザイン

 

側面には炭酸のボトル。デザインがお洒落。

JETの内容は以下の通り。

JET本体
1個
CO2ボンベ
1本
1リットル PETボトル
2本
説明書
1冊

箱を開けてみると、ものすごくプラスチッキーなJET君が登場。ほほ全部がABS樹脂で、不安になるほど軽い。内蔵するボンベのほうがずっと重いのだ。

説明書は驚きの16ヶ国語表記。英語やスペイン語の他にロシア、ハンガリー、エストニアなど旧共産圏の国が名を連ねる。初めのページのイラストに各言語での説明が続くのだが、肝心のイラストが一部違う機種の絵になっていたりとかなり雑な作り。これがボリュームゾーン用商品というやつか・・・。

またソーダミックスはレギュラーコーラ用ボトルのに加え、ダイエットコーラも購入。ボトル1本で12リットルのソーダが作れるらしい。そんなに飲めるのだろうか・・・