Topics! Aug. 29, 1998
サントリーと提携し、今年春からコーラ市場に大規模な攻勢をかけるペプシコーラ。同社は缶のデザイン変更から宇宙旅行キャンペーン、果てはペプシマンの色まで様々なリニューアルを重ねてきたが、その一環として新型リターナブル瓶を発売した。といっても既に6月頃には製造していたようなので、「登場！」とタイトルを打つには少々気が引けるのだが・・・。
リターナブルボトルというのは再利用を前提として使用される清涼飲料などの容器のこと。レストランのディスプレイの端の方に置かれている瓶はほとんどこれである。内容量が缶に比べて少なく瓶の耐久性の高いことが特徴で、コカ・コーラのホブル瓶（190ml 瓶込み90円）がその代表。価格や利便性で缶やPETに劣るため現在ではほとんど小売りされなくなったが、その場で中身だけを出す飲食店や飲み屋などでは今でも健在である。これまでリターナブル瓶詰めコーラの市場ではコカ・コーラが他を圧倒していたが、ペプシはここでも王者に戦いを挑むことになった。
今までのペプシのボトルと違い、硝子が厚く重厚なのが特徴。デザインも単純ながらもインパクトがあり、ペプシらしい洗練された印象を受ける。特にペプシの丸型のエンブレムは最近見られなくなっていただけに、却って新鮮である。アサヒ・スーパードライ・スタイニーが高い評価を受けるなどリターナブル瓶に対する再評価が起こっている今、この洒落たボトルが店頭に並ぶ日がくるのかもしれない。
（中本）
