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PEPSI '99 ボトルキャップキャンペーンレビュー

Topics! Jun. 24, 1999

Bottle Cap 1 今年のペプシ上半期のキャンペーンを見て「やたら気合はいっているな」と感じた方も多かったのではないだろうか。コーラなどの炭酸系飲料のキャンペーンが始まるのは5月頃が一般的であるのだが、今年のペプシは2月中旬スタートと異例の早さ。内容もボトルキャップを中心としたプライズ系で、同時期のコカ・コーラのキャンペーン(Memory of Titanicとか・・・)と比べるとやたら充実していた。実は今年のは例年の夏向け販売促進ではなく、ペプシ・サントリー提携発売一周年を記念したアニバーサリーキャンペーンだったのである。

まず2月に口火を切ったのは販売店向けのキャンペーン。これはペプシ5ケースに1枚「ペプシマンオリジナルTシャツ」が付いてくるというもので、一般向けのキャンペーンが本格化する3月上旬まで行われていた(らしい)。5ケースといえばペプシ42リットル、一般の人にはなかなか手の届かないアイテムである。余談だがペプシは昨年も同じような企画(当時は「販売開始記念」で、オリジナルウィンドブレーカーが貰えた)をしており、我々は景品見たさにペプシ5ケース購入という暴挙に出た事がある。この時安っぽい(失礼)ブレーカーに1万円出した私よりも辛かったのは120本の在庫を抱えた相棒・中橋であった(全部消費するのに約1年を要したとか)。あまりお薦めはできない。

3月にはいるとペプシはお得意の「おまけ付き500mlペットボトル」を投入、景品には昨年好評だったペプシマンボトルキャップが第2弾として採用された。今回のキャップは食べ物系6種類と人文字6種類の計12種。中でも全部集めると「PEPSI」の文字になるペプシマン人文字シリーズが人気を博し、ヨガ的な物凄いポーズのペプシマンがそこらじゅうに並べられているのが見られた。まさに「全部あつめないと落ち着かない」というコレクター心をくすぐるペプシの見事な作戦である。今回も不親切なことに「Collect them all!」とかかれた不透明な袋入りだが、人文字シリーズは手触りで推測しやすかったのがせめてもの救いである。

Bottle Cap 2

Big Bottle Cap 5月に入ると今度は当選型キャンペーン「ペプシマン サウンドビッグボトルキャップ」をスタート。ペットボトルに窓があり、ある程度飲むとそこからペットの裏面に印刷された「あたり」「はずれ」が見える仕組みになっている(この方式は昨年コカ・コーラにも採用されている)。あたる確率はかなり低いようだが、実物を見て納得。とにかくデカいし、普通のボトルキャップに比べディテールの出来が各段に良くなっている(当たり前か)。その上スピーカー内蔵で音楽まで鳴るのだからすでにボトルの付属品としての域を遥かに凌駕している。ペプシファン(ペプシマンファン?)にとってはたまらない一品だ。このアイテムについてはコーラ四季報7月号「Cola collectibles」のコーナーで詳しく取り上げる予定だ。

積極的な戦略で上半期のコーラ市場を圧倒したPEPSIとサントリー。さすが「コーラは味よりイメージ」と豪語するだけあってその戦略の巧みさは群を抜いている。この夏にはルーカスフィルムとタイアップした「Star Wars Episode I」キャンペーンで更なる躍進を目指すペプシに対し、コカ・コーラ、ヴァージンはどう動くのか。コーラ達の暑い夏は始まったばかりだ。

参考記事

(中本)