コーラ津々浦々 第5回
恵比寿橋・道頓堀編
中本 晋輔

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最近時間がないのでどんどんローカル化している津々浦々。 今回は大阪・ミナミを探索する。 あなたの近所の津々浦々情報も募集中！

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「大阪といえば？」と聞かれたら、 貴方はどう答えるだろうか。 大阪城や通天閣、たこ焼きなんてのもあるかもしれない。 しかしこの問いに対する大阪人の答えの第一位は「ミナミ」なのだそうだ。 今回はそのミナミを、コーラをテーマに散策してみた。

大阪ミナミの代名詞的存在、道頓堀。 ご存知「くいだおれ」や「かに道楽」が軒を連る活気にあふれる通りである。 巨大な動くカニや金龍ラーメンの龍など様々な立体看板が林立する中、 それに負けじと頑張るコカ・コーラの看板を発見した。 それがこれ。下の自販機の大きさと比べてもらえば分かるが、結構でかい。 かなりの威圧感である。実はここ、ただの自販機コーナーなのである。 ここまで大きな看板を出さないと自販機でさえ目に留まらないのか？ おそるべし、ミナミ！

道頓堀を北へ曲がって恵比寿橋筋へ行くといきなり橋がある。 通称「引っかけ橋」と呼ばれるこの橋、 昔は(今もかな)ナンパで有名な場所だったらしい。 今ではキャッチセールスの方が盛んな感があるが、 土日にもなるとストリートパフォーマーが繰り出し賑やかになるスポットだ。 また阪神優勝等の大事件が起きると人やカーネルサンダースが飛び込む事でも有名。 夜に橋から見えるネオンも有名で、 グリコのネオンを絵葉書なんかで見た事ある方も多いのではないだろうか。 残念ながら現在ではグリコは無くなってしまったが、 その横にちゃっかりコカ・コーラのネオンが！ ・・・しかしその下が「カゼに改源」だったりするあたり何か腰砕けである。

しばらく恵比寿橋のアーケードの中を歩くと、 ゲーセン「ＨＩＫＡＲＩ」の前に妙な自販機を見つけた。 コカ・コーラの自販機の横に変な画面が有り、「コークで占い」の張り紙がしてある。 試しにコカ・コーラを一本買ってみると ・・・突如「ぎゅわわわわーん」と音楽が始まり、 画面にラップにーちゃんが現れておもむろに占いを始めた！ 性別、年齢、星座、 これから行く所を入力(といっても該当欄に指を触れるだけだが)して、 それに応じて今日の運勢を占ってくれるものらしい。 入力は各１０秒以内にしなければならず、 もたもたしているとにーちゃんに「ハリアップ、どんどん」 などと謎の言語で怒られてしまう。 ちなみに今日の私の運勢は「食事が吉」だそうだ。ふーん。

恵比寿橋をどんどん北へ進み、 クリスタ長堀を超えてさらに行く。 本町近くまで来たとき、精巧な帆船の模型を店頭に釣った輸入雑貨店を見つけた。 その帆船をよく見ると、なんとコカ・コーラの缶で出来ているではないか！ その奥ににはペプシで作った船の模型も！ このお店、 掲載許可が得られなかったので店名は出せないがエスニックな雑貨を扱うお店で、 この「空缶アート」もベトナムから仕入れた物らしい。 コークファンでなくともかなり気になるアイテムである。 ただ在庫がなく、再入荷予定も未定なので(この辺が掲載許可を頂けなかった理由) 気になる人はすぐにでも頑張って探してみて欲しい。 １度は見る価値があると思うぞ。

この辺まで来ると大阪・ミナミから 「素人お断り」の町・本町へと入る。 ここからは繊維問屋とビジネス街が続くだけでそれほど面白い物はない。 件の雑貨屋の手前の自販機で買ったメッコールを飲みながら、 梅雨空の下帰途についた。所要時間は約30分。 皆さんも大阪へ来たときは、このコースを散策してはいかがだろうか。

・・・・・・・良く見たら今回全部コカ・コーラがらみやんけ。