評価今回の評価は次のように行った。 まず鍋に水を張り、缶を全て入れて沸騰させる。 それを1本ずつコップに移し、中本、中橋両名が試飲(試食)する。 点数は3・2・1・0・−1の5段階評価で、美味しいほど得点は高い。 2人の得点の合計を総合得点とする。
何と、1番手で登場した伏兵、 SUNTORYの「北海道コーンポタージュ」 が後続を引き離しての圧勝となった。 これは今回試飲したほとんどのコーンスープが甘かった中で, 唯一塩味が効いていた事が評価されたものである。 期待のCampbell'sは食卓での実力が発揮できず敗退。 また2位にはコーヒーで実績のあるDyDoと, 実力者Knorrとが底力を見せた。 なおヤクルトの「コーンスープ」の中本の評価 i は複素数である。 このスープの評価は美味しい−まずいの数直線に乗らなかった。 SUNTORYの一人勝ちとなった今回のキングオブコーンスープ決定戦。 しかしこの結果が絶対的かというと、少々疑問が残る。 今回の試飲で我々は缶スープを別の容器に開けるというタブーを犯した。 これにより缶スープは缶飲料からスープに変わってしまう。 つまり我々は缶飲料を食卓に並ぶスープの基準で評価したのであり、 それは自販機のスープとしての評価と微妙に違うのである。 何日か後にSUNTORYの北海道コーンポタージュを買って飲んでみたところ、 少ししょっぱかった。 おまけ今回使用したコーンスープ全11種の残り(ほとんど半分以上残っている) を,捨てるのは忍びないと全部ひとつの鍋に投入してみた。こうしてできたのが この「鍋スープ」である。おもいもよらない迫力にすこし怯んだものの,勢いで 試食してみた。これが意外にいけるのだ。それぞれが混じりあって味に深みと 複雑さを出し,弱点を補ってしまっている。うーむ,恐るべし複雑系!! [コーラ四季報98年4月号] - [予想] [結果] Copyright (C) 1998 The Cola White Paper Project. All rights reserved. |