特別企画 キング・オブ・コーンスープ決定戦

評価

今回の評価は次のように行った。 まず鍋に水を張り、缶を全て入れて沸騰させる。 それを1本ずつコップに移し、中本、中橋両名が試飲(試食)する。 点数は3・2・1・0・−1の5段階評価で、美味しいほど得点は高い。 2人の得点の合計を総合得点とする。

予想評価
ブランド 中本中橋 中本中橋合計 コメント
Suntory   224  
HALFTIME ダメ 000 水っぽい。ダシ薄い。
Asahi  -10-1 粒コーンなし。
Campbell's 0-1-1 粒コーンなし。
ITOEN  101 コーンの砕け具合良し。
Coca-Cola   -1-1-2 油っぽい。コーン少。
DyDo  123 薄いが味はしっかり。
Meiji  -2 -1 -3 甘め〜っ!
UCC   -1-1-2  
Knorr 123  
Yakultダメ  i -2 -2+i 口あたりが...

何と、1番手で登場した伏兵、 SUNTORYの「北海道コーンポタージュ」 が後続を引き離しての圧勝となった。 これは今回試飲したほとんどのコーンスープが甘かった中で, 唯一塩味が効いていた事が評価されたものである。 期待のCampbell'sは食卓での実力が発揮できず敗退。 また2位にはコーヒーで実績のあるDyDoと, 実力者Knorrとが底力を見せた。

なおヤクルトの「コーンスープ」の中本の評価 i は複素数である。 このスープの評価は美味しい−まずいの数直線に乗らなかった。

SUNTORYの一人勝ちとなった今回のキングオブコーンスープ決定戦。 しかしこの結果が絶対的かというと、少々疑問が残る。 今回の試飲で我々は缶スープを別の容器に開けるというタブーを犯した。 これにより缶スープは缶飲料からスープに変わってしまう。 つまり我々は缶飲料を食卓に並ぶスープの基準で評価したのであり、 それは自販機のスープとしての評価と微妙に違うのである。 何日か後にSUNTORYの北海道コーンポタージュを買って飲んでみたところ、 少ししょっぱかった。

おまけ

Mixed Soup 今回使用したコーンスープ全11種の残り(ほとんど半分以上残っている) を,捨てるのは忍びないと全部ひとつの鍋に投入してみた。こうしてできたのが この「鍋スープ」である。おもいもよらない迫力にすこし怯んだものの,勢いで 試食してみた。これが意外にいけるのだ。それぞれが混じりあって味に深みと 複雑さを出し,弱点を補ってしまっている。うーむ,恐るべし複雑系!!



[コーラ四季報98年4月号] - [予想] [結果]
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