このコーラは文字通りポテトチップスのフレーバーをイメージしたコーラだ。市販はされておらず、ナムコアミューズメント施設のクレーンゲームの景品としてのみ入手可能。
ナムコは前年にコーラ味のポテトチップスをカルビーと共同開発しており、「ポテチと言えばコーラだけどそうじゃねぇだろ」と話題を呼んだ。今回はまさかの第二弾でその逆の組み合わせで追い打ちをかける。
キャッチコピーは「人類が初めて出会うポテトチップス味のコーラ」。ポテチのフレーバーを謳うコーラはおそらく本品が初めてだが、海外ではJones Sodaがプーティン(フライドポテトにチーズとソースをかけたもの)やマッシュポテト味などさらに上を行くソーダを発売しており、炭酸飲料のフレーバーとしてはそれほど革新的ではない。
製造はしずおかコーラで有名な静岡の木村飲料が担当しており、ボトルには同社のロゴがエンボスされている。赤を基調としたラベルにはカラリと揚ったポテトチップスの写真を使用、さらにロゴや縁取りにゴールドを使用したゴージャスな仕様になっている。
開封した瞬間漂うポテトの香り。ただポテトチップスのクリスピー感や油の香りではなく、むしろ生のジャガイモのそれに近い。後味にはジャガイモ特有のえぐみすら感じられ、飲み進むにつれて強固に積み重なってくる。一緒に飲んだメンバーの「でんぷんの実験をした理科室の記憶が蘇った」というコメントが多くを物語る。
プライズという商品の性格上、本品をポテトチップス味と呼べるかどうかは些細な問題だろう。新しいフレーバーに挑戦し続ける木村飲料の面目躍如な一品である。