4月2日発売予定の「ノーカロリー コカ・コーラ」は自立した20代の女性をターゲットにしたコカ・コーラ。ニュースリリースによると既存のダイエットコークの特徴を引き継ぎながら”スタイリッシュ”をテーマにパッケージを一新したものだという。アスパルテーム・アセスルファムK、スクラロースという甘味料の組み合わせは現在のダイエットコークと同じ。ちなみにこの名称はCoca-Cola本社のブランドリストには掲載されておらず、日本のオリジナルと考えられる。
一方「コカ・コーラ ゼロ」は20代男性をターゲットとした商品で、既にアメリカ・ドイツなど世界8カ国で発売されている。発売日が6月4日とまだ時間があるためか、ニュースリリース上で甘味料などは公表されていない。コカ・コーラならではのシャープな刺激が特徴で、ドイツのものと同じく黒をベースにした引き締まったパッケージが採用される予定である。
今回のニュースリリースは抽象的な説明が多く分かり難いが、一般にコカ・コーラ ゼロは従来のダイエットコーラに比べスパイス感が強化された製品である。このためドイツなどでは日本と同様Coca-Cola Light = 女性、Zero = 男性のマーケティングを展開しており、同じダイエットのコカ・コーラでもウェブサイトの作りが全く異なる点が興味深い。ただ最近はより「コカ・コーラらしい」味のゼロが人気を集める傾向にあり、米国では同社のダイエットコーラをゼロに一本化しようという動きもあるようだ。
先進国の加糖炭酸飲料市場の成長は鈍化しており、コカ・コーラ、ペプシともダイエット飲料の拡充に力を注いでいる。この2種類のダイエットコーラがコーラ市場全体の活性化につながることを期待したい。
参考
1月22日発表の公式ニュースリリース。もう少し商品コンセプトを明確にしてほしかった。
Coca-Cola ZEROのポジションがシフトしつつあることを指摘。
ドイツのCoke LightとCoke Zeroの公式サイト。