Coca-Cola ZEROはフレーバーと刺激を強化したゼロカロリーコーラで、大人の男性をターゲットとした第三のコカコーラと位置づけられる。キャッチコピーは「日本の男よ、ためらうな」と「本当の味。なのにシャープな糖分ゼロ」。海外ではあまり例のない「シャープ」という単語を選んだところが興味深い。
グローバルでは黒とシルバーを用いたデザインのものが多い中、日本のZEROは漆黒をプロダクトカラーに採用。日本で先行採用されたミニマルなグラフィックと相まって、海外のZEROとはかなり違った印象を与える。国内でコカ・コーラブランドが3種類並ぶのはCaffeine Free Diet Cokeが発売された92年以来15年ぶりとなる(註1)
原材料表記は姉妹品No-Calorie Coca-Colaと全く同じだが、ZEROは後味によりフレーバーが強く残る印象を受けた。ボディ感もそれなりにあり、飲み応えのあるダイエットコーラに仕上がっている。ただ甘味料がアンバランスなのか独特の風味が残り、甘さが妙に尾を引く。炭酸も謳われているほど強くはなく、あまりシャープな印象は受けなかった。
男性がターゲットであれば甘味料にもう一工夫の余地があるように思える。リファレンスで飲んだ台湾のZEROのほうが、甘さが控えめで個人的には好みだった。
(註1)フレーバーコーラ(Cherry Coka等)を除く
参考