コーラ白書
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「コーラの避妊効果の研究」2件がイグノーベル賞を受賞

「人を笑わせ、そして考えさせる」研究に贈られるイグノーベル賞(The Ig Nobel)。その第18回授賞式が10月2日に米ハーバード大学で行われた。栄えあるイグノーベル化学賞に選ばれたのは、2件のコーラに関するある研究であった。

この2件の共通テーマは「コーラの避妊効果」。要するにコーラで精子が殺せるかどうかという内容であるが、その結論は全くの正反対なのだ。

米ボストン大学医学部のDeborah J. Anderson教授らは1985年に雑誌「New England Journal of Medicine」にコカ・コーラと精子の運動性についての論文を発表。この中でコカ・コーラが有効な殺精液剤であると述べた。ダイエットコークはさらに効果的であるらしい。

これに対して台北医科大学の研究チームはその2年後、雑誌「Human Toxicology」に「コカ・コーラとペプシコーラの殺精液剤の有効性(註1)」を発表。こちらは2社のコーラについて研究し、避妊効果はないと結論付けている。

コーラの避妊効果については昔から世界中に都市伝説がある。例えば1979年発行の「コカ・コーラ大研究」(講談社)には「「急場しのぎに、コカ・コーラをよく振って勢いよくシューっとあそこに注ぎ込めば大丈夫」という噂を紹介しているし(註2)、私も高校の頃アメリカで似たような話を聞いたことがある。これら2つの研究の受賞はこの世界的な噂の真相解明に医学研究機関が本気で取り組んで、しかも結論が異なったという点が「評価」されたものだろう。

今回の授賞式では化学賞受賞者に敬意を表し、檀上でコカ・コーラが振る舞われた。またコカ・コーラはこの件に関してコメントを拒否しているそうだ。

ちなみに今年のイグノーベル賞も珠玉のラインナップだ。個人的にはアルマジロが歴史を変える可能性に言及した考古学賞と、「高価な偽薬は安価な偽薬よりも効果が高い」ことを述べた医学賞がお気に入り。

註1: 原題「The Spermicidal Potency of Coca-Cola and Pepsi-Cola」 註2: この本ではコーラの酸性で精子が中和されるという説が記載されているが、メカニズムはもう少し複雑な気がする。

参考

posted at 21:15:21 on 2008-10-05 by NAKAMOTO Shinsuke

コメント

NICHOLSLea (2010-08-16 03:03:15)

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