最早「なんちゃって」の域を超えたといわれるチェリオ問題作「なんちゃってコーラ」。遅ればせながら飲んでみた。
パッケージデザインはグラフィックからキャップの色に至るまで、徹底した醤油ボトルのイミテーション。全体を覆うシュリンクフィルムに黒を使うことで、生々しいほどの醤油らしさを醸し出す。冷蔵庫にこれがあったら、躊躇うことなく煮物に入れてしまうことだろう。
そして醤油へのコダワリはパッケージだけにとどまらない。驚くべきことに原材料にも醤油が入っているのだ。パッケージの下には「丸大豆しょうゆ0.3%使用」の文字が誇らしげに光る。その下の「しょうゆ(本物)は飲まないでください」という注意書きには、すでにどこから突っ込んでよいのか途方に暮れるほど。
朱色のキャップを空けた瞬間、コーラに混じって醤油の匂いが漂う。0.3%といえど醤油の存在感は強力で、後味に醤油の香りがしっかりと残る。これが炭酸と酸味と共存するため、脳が一瞬何を飲んだのか分からず混乱するほど。「そういえば砂糖醤油ってこんな味だったかな・・」と考えているうちに不思議と慣れてくるのだが、少し間を置いて飲むと違和感が鮮やかに蘇る。これはもう「なんちゃって」ではないんじゃないだろうか?
コーラ史上類を見ない意欲作ではあるが、なかなか理解されないのか取扱店は非常に少ない。チェリオお客様相談室によると全国のミニストップで扱いがあるそうなので、興味のある人はとりあえず走れ!
なんちゃってコーラ 500mlPET 147円 全国発売(沖縄を除く)
参考