100年以上の長きにわたって極秘とされてきた伝説的なコカ・コーラのレシピ。この内容がアメリカのラジオ番組で「暴かれた」として話題を呼んでいる。
コカ・コーラの内容に言及したのはアメリカのラジオ番組「This American Life」の2月11日放送分。曰く、彼らは1979年のアトランタの新聞「Atlanta Constitution-Journal」の中に創始者Dr.Pembertonの書いたメモを見つけ、その画像の解析からレシピを割り出したという。
そこにはコカ・コーラのフレーバーのレシピ「7X」も含まれており、オレンジやナツメグ・コリアンダーなどのオイルをアルコールで抽出したものだとしている。
今回公表されたレシピ、実はコカ・コーラ研究の名著「For God, Country and Coca-Cola」に掲載されている物とほぼ一致する(註1)。既に1993年に知られていたこのレシピを元に数多くの再現実験が行われたが、結局「コカ・コーラに似てるけど違う味」になるということで落ち着いている。良く似たレシピで作られたOpen Colaを飲んだことがあるが、これもやはり同じような印象であった。
また今回のレシピには原材料の一部とと噂されるdecocainated coca leaf (脱コカインされたコカの葉)などの記載もなく、少なくとも現在のレシピとは違うものであると考えられる。アメリカのメディアでもネタとして面白がった論調が目立つ。
ラジオ番組の話題作りの一環であるが、それでもレシピ一つで世界中で話題になるコカ・コーラの存在感を改めて思い知らされた。
Is This the Real Thing? Coca-Cola's Secret Formula 'Discovered'TIME NewsFeedの記事。
晴壱号 (2011-02-17 09:36:05)
nakamoto (2011-02-18 00:43:10)
子どもの頃は知りたい事が多かったですが、大人になるに連れ、知りたくないことの方が多くなってしまうのは…などと思いたくなります。