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甘くないコーラ再び!ペプシブラック発売へ

サントリーは6月19日より微糖コーラ「ペプシブラック」を発売する。

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サントリーは昨年5月に世界初の甘くないコーラ「PEPSI DRY」を世に送り出した、この分野のパイオニア。DRYは残念ながらワンシーズンで生産を終了してしまったが、今年はそれをブラッシュアップしてコーラ市場へ再挑戦する。

プレスリリースの情報からは、この新製品には昨年の教訓が数多く生かされているように感じられる。甘さが物足りなかったDRYに比べ、糖類の量を若干増やしている(ペプシ比44%→50%)。またレモンフレーバーを追加し、飲用時の満足感と後味を強化したという。

このペプシブラックは例年の「色モノペプシ」とは異なり、期間限定ではない。また発売時からテレビCMを投入するなど、サントリーの本気度が垣間見える。

創業者・鳥井信治郎の「やってみなはれ」の精神をDNAとするサントリーが、今年こそ新たなコーラ市場を創るのか。発売日を期待して待ちたい。

  • 参考

「ペプシ ブラック」新発売 2012.4.24 ニュースリリース サントリー サントリーのプレスリリース。

勝手に発表!日本・コーラ・オブ・ザ・イヤー11-12 PEPSI DRYを日本・コーラ・オブ・ザ・イヤーに(勝手に)選出。

posted at 22:59:41 on 2012-05-05 by NAKAMOTO Shinsuke

コメント

ぼへみあん (2012-06-23 06:20:43)

中本様、ご無沙汰しております。
投稿は1年ぶりぐらいでしょうか。

ペプシBLACK、さっそく飲んでみました。
レモンフレーバーということで、NEXとカニバるかなともおもったのですが、NEXはリニューアルごとにレモンフレーバーが弱まっているように思うので、ブラックゆえの甘みの足りない面をレモンフレーバーがカバーしているように思います。

ただ、当初のサントリーのプレスリリースにあったような積極的な広告活動をしていないので、友人の中には限定ペプシと同じイロモノとみなしている向きも。

私にしてもNEXのCMにお金を回しすぎてるように見えてならない。昨年からNEXのイメージキャラクターで起用しているB'zのギャラが高額すぎるのかもしれませんし、単に私があまりテレビを見なくなってしまっただけかもしれませんが、BLACKをNEXに次ぐ定番に育てたいなら、ここで大量CM投入ぐらいはすべきかと。

中本様はどう思われますでしょうか。

nakamoto (2012-06-24 22:51:45)

ぼへみあん様

ご無沙汰しております。

ペプシブラックは面白い商品だと思います。他社製品と差別化されていますし、実は味も結構気に入っています。

ただ一方で商品コンセプトやターゲットに一貫性がないようにも思います。たとえば「大人のコーラ」を謳いながら、CMにももいろクローバーZを起用する点など、ちょっと違和感を感じます。

またサントリーはこれまで限定ペプシを使ったマーケティングを長年続けてきたため、新製品を出してもその延長線と認識されてしまう傾向にあります。ブラックも決して例外ではないでしょう。

甘くないコーラという尖ったコンセプトの商品なのですが、売り方を工夫しないと過去のストロングショットやペプシエナジーコーラと同じ運命をたどりそうで心配です。

ぼへみあん (2012-06-24 23:28:05)

中本様

さっそくの返信ありがとうございます。
そして試飲レポートを読ませていただきました。

私も今回のBLACKの味は好みの部類に入ります。
ただ、「クラシックなコカ・コーラ」しか飲まない友人に飲んでもらったところ、案の定ダメ出しが来ました(苦笑)。
中本様の試飲レポートにもあるように、コアなコーラ好きには少々物足りなさがあるのかもしれません。
元々のコカ・コーラ好きがペプシに良い評価をするのは稀なことだとしても。

あと、私はペプシのウェブサイトでCMを見たのですが、ももクロをCMキャラクターに使うのはやはり疑問符がつきます。
サントリーが想定するターゲット層に見合うタレントやスポーツ選手は開拓され尽くしている感もあるので、キャラクターなしのCMでも良かったのかも。

もちろんサントリーがペプシのブランドで限定イロモノを出し過ぎているというのもあって、NEX以外の定番が育たない土壌になっているのもあるでしょうし。

まだ発売されたばかりなので、結果を論じるのは早すぎるかもしれませんが、マーケティングに長けたサントリーらしくない感じは受けます。

ぼへみあん (2012-06-25 00:14:54)

カリモーチョ特集を読んで思うところあったので追記します。

サントリーはソフトドリンクもワインも手がけているのだから、敢えて「カリモーチョ」と呼ばずに、例えば「BLACK&RED」としてペプシBLACKを使った赤ワイン割りを提案したらどうだろうか。
赤ワインはサントリー自社製品でも、サントリーが輸入している海外ワインでもいいと思いますし。

これには「カリモーチョ」マーケティングで先行した日本コカ・コーラ社からのクレームを回避する意味合いもあります。

でも、ペプシBLACKを使った「赤ワイン割り」がセールス的に成功したら、ペプシBLACKも赤ワインも売れてサントリー的には二度おいしいと思うのですが。

nakamoto (2012-06-26 00:14:21)

ぼへみあん様

私もペプシブラックはお酒の割り材としてのポテンシャルは高いと思います。ワインだけでなく、オーソドックスにウィスキーやラムと併せても軽い飲み口のドリンクになりそう。ま、試したわけではありませんが。

サントリーにはそれくらい思い切ったマーケティングを期待したいですね。