緑茶を使った「静岡コーラ」で有名な木村飲料がうなぎエキスをつかったコーラを発売、話題を呼んでいる。
木村飲料は土用の丑の7月24日に先駆けて、7月21日に本品を発売。その話題性から発売前からメディアに取り上げられ、同社の通販サイトは初回生産分が予約分のみで完売となった。
パッケージもなかなか秀逸だ。和紙風のラベルに金色と墨で「鰻」と描かれたグラフィックは鰻屋の暖簾を髣髴とさせる。黒々とした液に赤いキャップの組み合わせに至ってはどうみてもウナギのタレだ。原材料には果糖ブドウ糖につづいて「うなぎエキス」が並ぶ。もうテンションは上がる一方だ。
期待と不安を胸に一口飲んでみると、木村飲料のラムネっぽいコーラフレーバーが口に広がる。どこかにうなぎの痕跡を見つけようと頑張ってみたが、温くなった時に後味がちょっとそれっぽいかな、という程度(プラセボかもしれない)。ウナギ感を満喫することなく、普通においしく頂いてしまった。
肩透かし感はあるものの、よく考えればあのうなぎエキスを使った「夜のお菓子」だってうなぎの味がするわけではない(むしろ広く「うなぎ」と認識されているのはタレの味だろう)。今回は木村飲料にしてやられたというのが、正直な感想だった。