Cola cola clear は2018年6月に夏季限定で発売された透明なコカコーラ。昨年の透明飲料ブームに乗った感は否めないが、その涼しげなパッケージと柑橘系の爽やかな味わいでコーラが苦手とする真夏にその存在感を示した。
2019年版にはいくつかの変更がみられるが、その最大のものは糖類を使用したレギュラーコーラになった点だろう。昨今の透明飲料はゼロカロリーの傾向が強かったが(大先輩のTab Clearもそうだった)、本品はその呪縛を破り果糖ブドウ糖を使用。この英断により人工甘味料の後味がなくなりすっきりした後味を実現している。
またフレーバーは昨年のレモンからライムへと変更。コーラと相性の良いライムを使うことで風味の尖ったところがなくなり飲みやすくなった。香料ではなく果汁を使うとこでライムの酸味や渋みを感じられるのも嬉しいところ。先だって発売されたCoca cola limeは何だったんだという気持ちにすらなる。
またその透明感ゆえに「猫よけのペットボトル」と揶揄されたパッケージデザインも一新。あえてコーラのイラストをボトルの下半分に入れることで、コカ・コーラであることを主張しながらクリア感をうまく演出している。また昨年の「開発苦労話」や「米国本社が絡んだグローバルプロジェクト感」を出さなくなったのも個人的には好感が持てる。
ライム感の強い爽やかなコーラで、酸味の効いたさっぱりとした後味が楽しめる。炭酸とコーラのフレーバーも強めで、透明ながらしっかりした飲みごたえと刺激感がある。
なんだか褒めっぱなしになってしまったが、今回の丁寧なブラッシュアップにはcoca cola clearに対するコカコーラの本気度が伺える。蒸し暑い日本の夏の風物詩として定着してほしいコーラである。
ニュースリリース 「コカ・コーラ クリアライム」が新登場コカ・コーラ公式サイト