本来そのまま飲むものではないけど、とりあえず飲んでみた。
この新製品“Coca Cola Signature Mix”は、様々なお酒に合わせたフレーバーを付与した割材専用のコカ・コーラ。6月現在SMOKY、SPICY、HERBAL、WOODYの4種類がラインナップされている。それぞれのフレーバーは有名なMixologist (カクテルのレシピを創るバーテンダー)が手掛けており、ラベルに記された彼らのサインがSignature Mixerの名前の由来になっている。
このSMOKY NOTEのフレーバーはイギリス・マンチェスター出身のMixologist、MAX VENNING氏の手によるもので、イランイランやアンブレットシード・樫抽出物などのコーラとは思えないエキゾチックな原料が並ぶ。
パッケージにはCoca-Cola黎明期のハッチンソンボトルを模した200mlガラスボトルを採用。裏にはCoca-Colaのロゴと創始者Dr. Penbertonの名の入ったエンブレムがエンボスされている。また開口部のクラウンをロゴ入り紙テープで封するなど細部まで作りこまれたパッケージには、コーラとボトルは思えないビンテージ感が漂う。
まず重厚で複雑な風味が口いっぱいに広がり、その余韻の中からしっかりコカ・コーラのフレーバーが表れる。各スパイスのバランスが良く、若干の薬臭さを残しながらも後味はあくまで爽やか。炭酸はやや弱めで、砂糖のやわらかな甘味が楽しめる。たとえるなら非常に上質なルートビア、といったところ。そのまま飲んでも十分美味だが、ダークラムと組み合わせればCuba Libreに奥深さとアクセントを与えてくれそうだ。