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Coca-Cola Energy (USA) 試飲レポート

2020年1月、Coca-Cola Energyがついにアメリカ合衆国で発売された。飲んでみた。

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Coca-Cola Energyはコカ・コーラブランド初のエナジードリンク。2019年4月のベルギーとハンガリーでの発売を皮切りに世界各地で展開、2019年7月にアジアで初めて日本で発売されたことは記憶に新しい。2019年末までに欧州を中心に世界25か国以上で販売されており、今回満を持してのアメリカ上陸となった。

アメリカ版の特筆すべきはそのラインナップ。レギュラーのCoca-Cola EnergyとカロリーゼロのZero Sugar Coca-Cola Energy に各チェリーフレーバーを加えた4種類同時発売という豪華な布陣だ。特にCherry Coca-Cola Energyは世界初となる本ブランドのフレーバー展開で、アメリカ市場にかける同社の意気込みが伝わってくるようだ(註1)

米国版のコンセプトは先行する国のCoca-Cola Energyと同じくガラナとビタミンB(ナイアシンとB6)を加え、カフェインを強化したエナジードリンク仕様のコカ・コーラである。カフェイン量は全4種類すべて114mg/缶。これは通常のコカ・コーラの約3倍、Red Bullとほぼ同じ濃度で、カフェイン量競争が加速するエナジードリンク市場では控えめな数字である。

パッケージは現在のところ12オンス缶(355ml)のみ。コカ・コーラの円形のアイコンから黒い波動が発生しているようなグラフィックは日本や他の国と同じデザインだ。Cherry と Zero Sugar Cherryでは波が赤から紫に変更され、禍々しさがさらにアップしている。

レギュラー版であるCoca-Cola Energyは甘さを抑えたシャープな飲み口と飲みごたえが特徴。日本のCoca-Cola Energyが一口目からベリーやガラナの風味があるのに対して、アメリカ版はドライな立ち上がりの後一息置いてからフレーバーが広がる。ガラナ感はそれほど強くなく、コカ・コーラのフレーバーとカフェインの雑味が後味に強く残る。

Cherry Coca-Cola Energyは一口目からチェリー感全開。そのあとにコカ・コーラやガラナの複雑な風味と飲みごたえが現れる。終始硬派な印象のCoca-Cola Energyに対して、こちらはフレーバー豊かなアタックからエナジーコーラへの変化が楽しめる。

大幅な成長が続くエナジードリンクに対してコーラは各所で防戦を強いられている。Coca-Cola Energyの北米凱旋と新フレーバーが新しいコーラ市場の成長の布石となるのか、注目したい。

註1:4月以降ドイツなどでもCherry Coca-Cola Energyが販売される予定で、成功如何によっては日本でもフレーバー版がやってくるかもしれない。

posted at 17:11:40 on 2020-03-29 by NAKAMOTO Shinsuke

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