「1/63 埼玉クラフトコーラ」は埼玉県の飲料メーカー・ときがわブルワリーが手掛けるクラフトコーラブランド。自社の桂木柚子とスパイスを使用したコーラをベースに夏みかんや八朔など地元の素材を使ったコーラを展開している。1/63は埼玉県の市町村数に由来するという
本品は梅の里として知られる埼玉県越生町産の梅農園・山口農園と、薬膳料理や自家製梅ドリンクを提供するオクムサマルシェの梅を使用。原材料には砂糖と桂木柚子に続いて梅酢と梅シロップが並ぶ。パッケージには埼玉クラフトコーラの新しいデザインが採用され、梅干しと青梅を想起させるグラフィックは落ち着いた和の印象を与える。
一口目には柚子の香り。そのあとスパイスの風味が来る・・というタイミングで一気に梅がその存在感を発揮する。梅ペーストと梅酢を使っているため、風味だけではなくしっかりと梅の味と感じられる。そして梅すっぱい。梅の塩気によるしっかりとした飲みごたえ。そして怒涛のような梅が過ぎ去った後、わずかに残る柚子の香りが爽やかで心憎い。
柑橘類とスパイスが特徴のこれまでの埼玉クラフトコーラとは趣きが異なるが、越生町の良質な梅の味わいを引き出した逸品。個人的にはとても美味しく頂けた。「埼玉クラフトコーラの一つの解」というキャッチは言い得て妙である。