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亀の甲羅 試飲レポート

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大阪府柏原市を中心に販売される地コーラ「亀の甲羅」を飲んでみた。

亀の甲羅は日本遺産「龍田古道・亀の瀬」推進協議会がそのPRの一環として企画したもの。亀の瀬は大阪と奈良をつなぐ古くからの交通の要衝で、また災害の多い土地としても知られている。2008年には76年前の地滑りで埋まった旧大阪鉄道亀瀬隧道が発見されその一部が亀ノ瀬トンネルとして保存・整備された。そこで一定期間貯蔵されたのがこの「亀の甲羅」である。

亀の字にあやかった鮮やかな緑の液色を、透明なガラス瓶が引き立てる。商品名はあくまで「甲羅」であり、コーラの記載はロゴのルビと関西弁のカメのセリフのみだ。製造は柏原市の飲料メーカー、寿屋清涼食品が手掛ける。柏原市役所も本品のPRを全面支援していて、販売事業者の募集や販売場所情報の発信している。

マイルドなフレーバーのコーラで、刺激が少なく飲みやすい。駄菓子屋の大玉ソーダキャンディを炭酸飲料にしたような懐かしい味。コーンシロップのため甘さがやや単調で飲み進むとややくどくなってくるが、それもご愛嬌である。

本品は現在のところ亀の瀬のある大阪府柏原市と奈良県生駒郡でのみ販売されている。通販はしておらず、入手するには現地に足を運ぶしかない。規模も流行も追わない、地域活性化に軸足を置いた地コーラである。

  • 参照

【亀の甲羅(コーラ)】亀の瀬トンネル内で貯蔵した炭酸飲料を窓口販売開始!柏原市のウェブサイトの亀の甲羅紹介ページ。問合せ先の柏原市にぎわい観光課は日本遺産「龍田古道・亀の瀬」推進協議会の事務局でもある。

もう、すべらせない!!龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ 文化庁・日本遺産ポータルサイトの亀ノ瀬紹介ページ。高低図から亀ノ瀬が難所であることがよく分かる。

posted at 23:17:22 on 2023-02-16 by NAKAMOTO Shinsuke

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