米コカ・コーラが今年2月に発売した新製品 Coca-Cola spiced を遅ればせながら飲んでみた。
Coca-Cola Spicedは北米で2024年2月19日に発売されたラズベリー+スパイスフレーバーのコカ・コーラ。Coca-Cola Creationなどの限定商品を除き、米コカ・コーラとしては3年ぶりの新製品となる。
日本ではクラフトコーラブームによりコーラ+スパイスのコンセプトはすっかり定着した感があるが、アメリカでスパイスを前面に打ち出した商品は少ない。PEPSIが2004年にクリスマス限定で発売したPepsi Holiday Spiceなどがあるが、まだまだマイナーなジャンルと言える。新フレーバーに慎重なコカ・コーラが、北米の他社に先立って新製品を投入したのは興味深い。
パッケージにはオリジナルのグラフィックを採用し、ラズベリーのピンクをベースに流れるようなドットでコンツールカーブを表現している。SPICEDにはオリジナルのフォントが使用されている。
コカ・コーラのスパイスコーラと期待を胸に飲んでみたのだが、一口目から押し寄せる咳止めシロップ感。ここまで薬臭いコーラは久々で、ノスタルジーすら感じる。後味にスパイスを風味を探すが、アーティフィシャルなラズベリーに流されえる。1缶飲み切ってみたものの、ちょっと喉に刺激が残るかな?くらいで、結局スパイスが何なのかすら分からなかった。
量産ラインでスパイス感を出すことの難しさと、逆説的に日本のクラフトコーラの完成度の高さを再認識させてくれるコーラである。