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ついに非売品化!Coca-Cola zero sugar happy tears 試飲レポート

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2月17日にアメリカとイギリスで発売されたCoca-Cola Zero Sugar happy tearsを飲んでみた。

happy tearsはCoca-ColaのZ世代向け開発プラットフォーム「Coca-Cola Creations」から誕生した商品だ。従来の観念に捕らわれない新しい商品を数多く輩出した同ブランドの中でも、このhappy tearsは異色の販売方法をとっている。

本品は市場に流通しておらず、一部地域でTiktokが運営するECショップ「Tiktok shop」のみで入手ができる。コーラ単体での販売はなく、hype kitと呼ばれるパッケージ商品($9.99)の一部としてのみ提供された。アタッシュケースのような金属製ケースのキットには、ロゴ入りロングスリーブTシャツとステッカー、ティッシュ(鼻かむ用?)、そして355mlのCoca-Cola Zero happy tears2缶が並べられていて、まるでスパイの道具を開けるような非日常感を演出する。

コーラとしての採算を度外視できるせいか、このhappy tearsは缶の完成度が非常に高い。アルミの缶にシボ加工を施すことで、Coca-Colaのロゴを鏡面で浮き上がらせている。またステッカーのhappy tearsのロゴの上から透明樹脂で立体的に涙を表現。インクのにじみの演出にこだわりが見える。15500本の限定生産のようで、缶上部にはシリアル番号が印刷されている。バーコードの場所には"Not for retail sales(非売品)"の表記が光る。

本品は「涙」をコンセプトにしているためか、原材料に塩が使用されている。フレーバーは他のCoca-Cola Creationsと同様に曖昧で、渋みのある柑橘類の香りとスイカのような甘みが混じる。後味に塩の存在感があり、しっかりとした飲みごたえが感じられた。

今回のHappy tearsはTiktok shop限定・パッケージ商品という従来にないスタイルのコーラになった。これまでブランディング用とされてきた「限定コーラ」の新たな収益モデルとなるのか、注目していきたい。

posted at 23:05:02 on 2024-06-29 by NAKAMOTO Shinsuke

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