50年以上の歴史を持つインドのローカルコーラが復活だ。バンガロール空港で見つけたので飲んでみた。
CAMPA COLAはインドで50年以上の歴史を持つローカルコーラだ。1977年のコカ・コーラのインド撤退後はThambs upなどと共に国産炭酸飲料としてシェアを伸ばしたが、外資系コーラの再上陸以降は存在感が低下。一時は大都市の市場からほぼ姿を消したが、2022年にリライアンスがCAMPAブランドを買収したことにより復活を果たした。
インドではCampa Colaの知名度は高いようで、特に50歳以上の方からは「あー、懐かしいな」みたいな反応が返ってくることが多かった。
今回の買収でブランドデザインが一新されている。以前はコカ・コーラに寄せた赤地にスペンサー調のロゴだったが、新生CAMPA COLAは紫をベースにオリジナルのフォントを採用。上には"CEREBRATING 50 YEARS"と表記され、インドでの長い歴史を訴求する。キャッチコピーは"REFRESH WITH THE GREAT INDIAN TASTE"。
製造は隣国スリランカのセイロンビバレッジが担当する。リライアンスは低価格戦略で既存コーラの市場を取りに行くとみられ、スリランカでの製造はコストを抑える狙いがあるのかもしれない。ちなみ空港での価格はINR 190 (約330円)と割高だった。
甘さ、炭酸控えめのさっぱりしたコーラで、グレープのようなフルーティな酸味がある。後味はキレが良く、スイカのような風味が残る。フレーバーにクセがなく、それでいてしっかりとした飲みごたえがある。暑い夏に重宝しそうな、爽やかなコーラだった。
複雑で成長著しいインドの飲料市場でCAMPAブランドが勢力を広げていくか、注目したい。