日本コカ・コーラはコカ・コーラブランドのアルコールRTD飲料「ジャックダニエル&コカ・コーラ 」を2025年4月14日よりリニューアルした。人工甘味料を使用した「ゼロシュガー」のアルコール度数を7%から5%に引き下げ、また2023年発売のレギュラー版「ジャックダニエル&コカ・コーラ 」は生産終了となった。
「ジャックダニエル&コカ・コーラ」は2023年4月に日本コカ・コーラが世界に先駆けて発売したアルコールRTD製品。100年以上の歴史を持つアメリカの世界的ブランド同士のコラボレーションで、当初「世界ではジャックダニエルの約40%がコーラ飲料と一緒に飲まれている!」というセンセーショナルなキャッチで大々的にプロモーションされた。翌2024年には糖類不使用でカロリーを抑えた「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」が発売された。
今回のリニューアルではゼロシュガーのアルコール度数が7%から5%へと下げられ、プレスリリースによると「ウイスキーの豊かな風味の中に、コカ・コーラの爽やかさとすっきりとした甘さが際立つ後味に進化した」という。パッケージデザインも日本限定仕様の木目調のグラフィックに変更された。
一方レギュラー版は4月21日現在コカ・コーラのウェブサイトに掲載はなく、一部酒店で処分特価での販売がはじまるなど、このまま販売終了になると見られる。好調な同社のチューハイ飲料「檸檬堂」とは対照的に、早くもラインナップの縮小を強いられた格好だ。
5%はビールと同じレベルの標準的な度数であるが、二極化が進む日本のRTD市場では中途半端になるリスクもある。(シンガポールなど海外の同製品は度数7%のまま)。日本では貴重となったアルコールRTDコーラ製品だけに、今後の動向に注目したい。