2024年末にサウジアラビアで発売された世界初のデーツ甘味料コーラ。ようやく入手できたので、飲んでみた。

MALIF COLAの最大の特徴は甘味料にデーツ(ナツメヤシ)抽出物を使用している点。それも他の甘味料に少し加えた「使ってみました」的なものではなく、甘味料が100%デーツ抽出物という気合の入れようだ。
本品を製造するアル・マディーナ・ヘリテージ・カンパニーはサウジアラビア公共投資基金(PIF)の傘下にある企業で、主にデーツの加工・販売を行う。サウジアラビア政府は長期国家戦略指針「ビジョン2030」で農業のGDP拡大を謳っており、PIFはその戦略を推進させる立場にある。本品はその戦略に基づいて開発されたコーラといえるだろう。贈答用などに使われる同社の高級デーツブランド「Malif」を冠したあたり、同社のこのコーラにかける意気込みを感じる。
パッケージにはサウジアラビアの国旗にも使用されるグリーンをベースに、ナツメヤシの木をモチーフにしたお洒落なデザインを採用。ロゴと缶の表記は英語とアラビア語で併記され、いくつかの個所でサウジアラビア製であることが強調されている。100mlあたりのカロリーは39kcalで、これは糖を使った通常のコカ・コーラ(45kcal程度)よりも低い。原材料にカフェインと保存料・安定剤(アラビアガム)を含む。
はじめはドライなコーラだが、後半からしっかりとデーツの濃厚な甘さとコクが現れる。中盤はまるでプチプチ感すら感じられそうなほどのデーツのフレーバーを感じられるが、意外に後に引かず後味はさっぱりしている。後半のシャープな酸味が全体を引き締める。特産品のうまく使いつつ、コーラとしての完成度も高い。サウジアラビアの矜持を感じるコーラだった。