埼玉県の素材を使った本格クラフトコーラ「さいたまクラフトコーラ」4種類、遅ればせながら飲んでみた。
さいたまクラフトコーラは埼玉県比企郡の清涼飲料メーカー・ときがわブルワリーが出がけるフルーツフレーバーのクラフトコーラだ。レモンやライムの代わりに毛呂山町産の柚子を風味づけに使用し、同県産の桂木柚子・夏みかん・八朔みかん・ブルーベリーを使った個性的な4フレーバーを展開する。
またベースとなるコーラフレーバーは同社のオリジナルで、4年間の試行を経て作り上げたという。原材料にはコーラナッツをはじめオールスパイスやシナモン、ナツメグなど多くのスパイスや漢方が並ぶ。の甘味料には砂糖に加えてマヌカハニーを使用。独特の風味のあるニュージーランド産のハチミツとコーラの組み合わせが興味深い。
パッケージは200mlのストレートボトル。ミニマルながら色鮮やかで洗練られたラベルデザインが印象的だ。
桂木柚子は目が覚めるような豊かな風味とシャープな酸味が特徴。スパイスは飲みごたえを演出するアクセントだが、本品の主役はあくまで柚子。奥深い柚子の風味が楽しめるフラッグシップ的な一品だ。
夏みかんは華やかで尖った酸味と、夏みかんの心地よい苦みが楽しい。スパイスと夏みかんの相性が良く、飲みごたえの中に爽やかさが際立つ。
八朔みかんは柑橘のインパクトが強く、がっつりした苦みと飲みごたえが楽しめる。あと引くフルーティな風味と八朔の苦みがクセになる。
ブルーベリーは同シリーズのなかではやや異色で、柑橘の風味と酸味は穏やか。飲んで一呼吸おいてからブルーベリーの甘酸っぱい香りがやってくる。柚子がしっかりと後味を引き締め、甘いフレーバーながらもすっきりとしたコーラに仕上がっている。
どれも個性がしっかりしていて、キャラが立ったフレーバーコーラだった。個人的にはコーラやスパイスが主張しすぎず、桂木柚子や素材の良さを引き出している点がとても良いと感じた。
ふるさと納税の埼玉県毛呂山町の返礼品の他、ときがわブルワリーのオンラインショップや埼玉県の一部店舗で入手できる(私はところざわサクラタウンにて購入)。1本350円とクラフトコーラとしては価格を抑えてあるのも魅力だ。
ときがわブルワリーは話題の野菜のコーラ「ベジコーラ」の製造者でもあるそうだ。今後の展開から目が離せない。
ときがわブルワリー 埼玉クラフトコーラの製造メーカー。桂木柚子へのつよいこだわりと愛を感じます。
コーラ四季報2011年1月号「第一回 コーラに合う柑橘類選手権」 優勝したのは柚子でした。もう10年前なのか。