PEPSI COLA


微妙なバランスがデザインでは決め手となる


デザインの微妙な違い

全く同じデザインでありながら, 左の缶は右の缶よりもダイナミックで迫力がある。 微妙なバランスの差が消費者の購買意欲を大きく左右する格好の例。



(現在の)新デザイン

アメリカでは男性器を暗示すると某宗教団体から突っ込まれたらしい。 なるほど言われてみれば PEPSI は男性の飲み物というイメージがあるような気がする。



タイの青缶
未来的な感じのするペプシの青缶。 球体のようなマークが印象的である。 ロシアのものもこうなっている模様。


(注1) Coke とのいわゆる「コーラ戦争」のことを指している。

(注2) 別に自分が年寄りだと言っているわけではない。まだ花も恥じらう21だぞ。 自分の嗜好と客観的な価値判断とのギャップについて述べているのだ。

中橋
ペプシ対決ですね。

中本
これはもう、左やろ。これはもう、文句無しで左。

中橋
そうやねぇ。

中本
ロゴの高さだけの問題か?・・・でもないんか。 赤と青の、波打ってる部分が離れてるんか。

中橋
あ、ちょっと離れてるなぁ。全体的なバランスとして左の方が・・・

中本
これでもう50年近く戦ってきてるデザインやからなぁ。 (注1)

中橋
今の新しいデザインよりこっちの方が趣き深くて良いかなぁ。 ただ若い人には受けが悪いかもね。 (注2)

(ここで新しいデザインの缶を出してくる)

中本
これはエピソードとして、 某宗教団体から男性の性器にみえるといって・・・。狙ってるんかもな。

中橋
サブリミナル的に狙っている可能性は非常に高いんじゃ・・?

中本
それはありえるありえる。

中橋
ペプシのキャンペーンで女性を狙ったものは少ないよね。

中本
若い男性をターゲットにしているのが多いし。

中橋
もちろん明示的にじゃないけど。暗黙のうちに。

中本
あ、これいこ。ロシア、タイの新缶。

中橋
斜め丸 球体4分の1缶。 これは新機軸やね。なんかイギリスもこんな感じみたい。

中本
これに変えるのかな?

中橋
ぜんぜん違うな。これじゃどこがペプシかわからへんやん。 ・・・いや、確かにこれでペプシとわからんでもないところもすごいんやけど。

中本
このへんの赤と青が波打ってるところかな?

中橋
面白いデザインだけどあまりおいしそうじゃない。

中本
ペプシ以外がこれをやるとすごく評価が高かったかもしれない。 ちょっと青が深すぎるのかな? でもこれ、増えてるで。

中橋
東南アジアとか。

中本
まあ、ペプシコーラの奇策の一つやろ。

中橋
まあ、これからどうなるか楽しみですね。日本に上陸するんですかね。

[Prev] [対談特集] [Next]

[4月号表紙]
コーラ月報4月号

Copyright (C) 1997-2014 Shinsuke Nakamoto, Ichiro Nakahashi.
当ウェブサイトに記載されている会社名・商品名などは、各社の登録商標、もしくは商標です