コーラ白書
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コーラ白書 用語集

コーラ白書中で登場する難解な用語について、それぞれ簡単に解説します。 用語は50音順に並んでいます。

■もくじ

■INDUSTRIAL FIRSTS (インダストリアル・ファースツ)

Royal Crown社が業界に先駆けて行った様々な「世界初」ものをまとめて「INDUSTRIAL FIRSTS」と呼ぶ。この中には現在あたりまえとなったことも多く、いかにRCに先見の明があったか驚かされる。2000年4月現在で以下の10個の「FIRSTS」 がある(公式資料による)。

1954年 清涼飲料で初めて缶を採用
1958年 16オンスボトルを始めて採用
1962年 世界初のダイエットコーラ「Diet Rite」を発売
1964年 アルミ缶を始めて導入
1980年 世界初のカフェインフリーコーラ「RC 100」を発売
1983年 世界初のNa+フリーダイエットコーラ「Diet Rite」を発売
1985年 世界初のダイエットチェリーコーラ「Diet Cherry RC」を発売
1987年 世界初の100%Nutrasweetを用いたカロリー・カフェイン・Na+フリーコーラ「Diet Rite」を発売
1995年 世界初のプレミアムコーラ「RC Draft」を発売
1998年 世界初のノン・アスパルテームダイエットコーラ「Diet RC」「Diet Rite」 を発売。

■果糖ぶどう糖液糖

デン粉を酸や酵素で加水分解したぶどう糖を主成分とする液糖に酵素(グルコースイソメラーゼ等)を作用させ、ぶどう糖の一部を果糖に異性化させたもの。異性化の度合いが50%未満のものは「ぶどう糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ぶどう糖液糖」と呼ばれ、我々がよく目にするのは後者である。異性化90%以上の「高果糖液糖」なるものもあるらしい。なお、輸入コーラでよく見られる「コーンシロップ」は、コーンスターチのデン粉から作った上記の3種の糖液の総称である。

■カンザス計画

ペプシ・チャレンジで敗北を喫したコカ・コーラ社が, 巻き返しの為に発動したCOKE FORMULA(調合方式)変更計画。 要するにコカ・コーラの味を変える計画である。 400万ドルがつぎ込まれ、責任者はセルジョ・ザイマンを含め4人。 1974年から研究が始まった。

1984年9月には「ニューコーク」が完成し、その際の味覚テストではペプシコーラに勝ち大いに期待された。 しかし旧コークを全面廃止した事もあり発表直後から大反発を招き、 アメリカではコーク復活運動や署名運動まで起こる始末。 結局ニューコークは3ヶ月で生産中止の憂き目に遭う。 余談ながら旧コーラが復活した際、名称に「CLASSIC」が加えられ、現在にいたる。

■Splenda (スプレンダ)

1998年にアメリカで認可された新型甘味料。ショ糖の塩素置換体で、砂糖の600倍の甘さを持つ。その上体内の酵素では分解できず完全ノーカロリー。またエステル結合などを持たないため熱やpHに対して安定で、砂糖と同じように使える利点がある。認可された直後にRC社がSplenda100%のコーラ「Diet RC」「Diet Rite」 を発売し、ちょっとだけ話題になった。

■ペプシ・チャレンジ (PEPSI Challenge)

1970年代に入り勢いを取り戻したペプシコーラが, コカ・コーラの牙城を崩すため行ったキャンペーン。 コークとペプシを名前を伏せて一般の人に飲んでもらい、 どちらが美味か公開実験で判定してもらうと言うもの。 第一回は1975年5月ダラス。 その結果,ほとんどの地域でペプシが勝利を収め、コカ・コーラは大ショック。 「そんな馬鹿な!」とコカ・コーラ社でも独自にテストしてみたが, 結果はやはりペプシ優勢でダブルショック。 これが「カンザス計画」を発動させた直接の原因と言われる。

ただ「味よりイメージ」と言われるコーラ業界においてはこのキャンペーンはそれほど効果的ではなく、 1983年に打ち切られている。