米国との複雑な関係をものともせず、Coca-Colaは中東でも広く受け入れられている。その格好の例がこのレバノンのCoca-Colaである。
このコーラはシリアの首都・ダマスカスで購入されたもので、隣国レバノンからの輸入品である。これはアメリカと敵対関係にあるシリアでボトラーを設立する事が困難であるためと思われる。そのレバノンにしても、1958年の反米暴動の際にはコカ・コーラの工場がアメリカの象徴だとして襲撃されていたりする。
中東の照り付ける日差しの中にずっと置かれていたのだろうか、缶がやたら退色してピンク色になっている。ロゴの右上にはアラビア語の文字(おそらく「Always」だろう)が踊っている。開口部はプルリング方式だった。
甘さにどこかチェリーに似た独特の風味があるコーラで、Coca-Cola特有の味はかなり薄い。酸味・香りも薄く、全体的に調和に欠ける。この風味はシリアのCANADA DRYにも認められたもので、この地方の砂糖によるものかもしれない。