コーラ白書
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古豪復活! RC DRAFT COLA発売

Topics! Oct. 22, 1999

Image 世界第三位のシェアを持ち、常にコーラの新たな可能性に挑戦してきたコーラ界のパイオニア・ロイヤルクラウン。1997年のPOKKAとの契約終了より国内市場からの撤退を余儀なくされていた同社が、この秋日本初のドラフトコーラを引っさげて帰ってきた。

今回発売されたのはRC社のドラフトスタイルコーラ「ROYAL CROWN DRAFT COLA Premium Cola」。このドラフトコーラというのは良質の材料を用いて作られた言わば「ワンランク上のコーラ」のことで、現在アメリカではひとつのジャンルとして広く認知されている。この斬新な概念を生み出し、世界初のドラフトコーラを世に送り出したメーカーこそRC社なのである。1995年にRC社は世界初のドラフトコーラ「RC DRAFT COLA」を発売、これまでコーラの廉価化にやっきになっていた業界に大きな衝撃を与えた(⇒Topics!「コーラに新ジャンル・ドラフトコーラ出現」)。

今回(株)日本ロイヤルクラウンボトリングより発売されたこの国産コーラも、米国のものと同様非常に丁寧に作られている。上質の砂糖や水はもちろん、「ジャマイカ・ブルーマウンテン地方のコーラナッツを使用」(ボトル裏面表記)など、材料のクオリティが非常に高い。ただどちらかというと、ブルーマウンテンでコーラナッツを作っているという事のほうが私にとっては驚きであったが。同社提供の資料によると、このコーラの特徴は「コーラ本来の味とまろやかさ」。また中高年男子及びコーラ飲料ヘビーユーザーをメインターゲットに設定している事からも、このコーラの品質に対するRCの揺るぎない自信が感じられる。

同資料によると、テストマーケティングではかなりの良績をおさめたとの事である。しかしこのコーラが目新しさでなく本当に日本に定着する為には、「高価で高品質なコーラ」という概念が日本人に受け入れられるかが鍵になりそうだ。RCの戦いは始まったばかりなのである。

この魅力的なコーラは、大阪では難波シティ南館2F「Deli」で購入可能だ。このコーラの詳細と味については次回のデータベース更新(10月下旬予定)で紹介する予定なので、お楽しみに。

(中本)