JACK DANIEL'S & COCA-COLA （日本）

テネシーウィスキー「JACK DANIEL'S」を使用したコカ・コーラブランド初のアルコールRTD飲料。2022年にメキシコで試験販売され、その翌年2023年4月に日本上陸を果たした。

従来RTDは原酒メーカーが派生品の一つとして製造販売するケースが多かったが、今回コカ・コーラがCoca-Colaを使用した製品でRTD市場に参入したことで大きな注目を集めた。

アルコール度数は7%とコーラRTDとしてはやや高め。果糖ブドウ糖＋ウィスキーでカロリーは1缶で300kcalを超える。カフェインは含まれておらず、アルコールと併用による健康への懸念に配慮したものと考えられる。

日本コカ・コーラは発売当初本品のプロモーションにかなり力を入れていた。2023年3月には「実は、世界で飲まれているジャックダニエルの約40%がコカ・コーラを含むコーラ飲料と一緒に飲用」という衝撃的なデータのニュースリリースを発行。スーパーやコンビニでもPOPの掲載やプレゼントのキャンペーンを展開した。またBtoBの需要も取り込もうとしたようで、レストランやバーで専用ポスターによる訴求をしていた。2024年にはゼロシュガー版が発売された。

ウィスキー＋糖類を使った構成で、甘さとコーラフレーバーに続いてしっかりしとしたジャックダニエルズの豊潤な風味が堪能できる。酸味がしっかりしていて、重厚ならが後味がすっきりして飲みやすい。海外のリカーショップで売っているRTDに近く、これが国内で飲めるのはちょっと嬉しかった。

2年間販売されたが、ハイボールブームに乗り切れなかったのかゼロシュガー版に後を託して2025年3月に販売終了。