diet PEPSI（日本 2000-03）

2000年5月23日にリニューアルされたdiet PEPSI。国内で初めて甘味料にアセスルファムKが使用され話題になった。［→Topics!］

アセスルファムKは1991年に発見された新甘味料で、アスパルテームと混ぜる事によって味質を大幅に改善する事から注目されていた。90年後半からヨーロッパを中心に使用され始め、99年には北米でも混合甘味料のダイエットコーラが発売されている。［→甘味料概論3］

この甘味料の変更に伴ってデザインにも変更が施された。ボディが以前の白からつや消しグレーとなり、カロリーオフを強調する「0 CALORIES」という表記が新たに加えられた。ちなみにアメリカではこの新甘味料を使った「PEPSI ONE」が発売されているが、こちらは名のとおり熱量は1カロリーとなっている。この辺りにどのような違いがあるのか興味深い。

エステル基を持たないアセスルファムKは酸性条件でも安定で、賞味期限が以前の4ヶ月から7ヶ月（PETは6ヶ月）と大幅にアップした。でも甘味成分の大半はやっぱりアスパルテームの方なので出来るだけ新しいものを飲むほうが良いだろう。

味に関してはやはりというべきか、かなりの改善が見れらた。これまでdiet PEPSIのネックであった人工甘味料特有の後味が殆どなく、甘味の質もかなり自然になった。PEPSIの味と同じとはいかないまでも、かなり近づいたように思う。現在発売されているダイエットコーラの中では間違いなくトップレベルである。

2004年6月、新たにスクラロースを加えたバージョンにサイレントチェンジされた。