PEPSI X（マレーシア）

2003年ごろ突如としてマレーシアに現れた、PEPSI初のエナジーコーラ。その後フィリピンやロシア、日本などに広がったが、エナジードリンクの本場アメリカでは未発売である。

黒のベースにグローブと特徴的なタイポグラフィで「X」を配したデザインは、シンプルがゆえに非常にインパクトがある。キャッチコピーなども「ENERGY COLA」のみと徹底していて、余白も含めてよく計算されたグラフィックである。

最大の特徴は原材料にガラナとタウリンを含む点。この2つはアメリカでブームのエナジードリンクにはほとんど含まれている、いわば旬の材料だ（これに高麗人参があれば完璧だった）。カラメル色素は入っているが、少し赤みがかかっている。

見た目から刺々しい口当たりを想像していたが、甘くて刺激はそれほど強くない。ガラナやタウリンなどが頑張っているせいか味が非常に複雑で、独特のフルーティな後味が印象的。PEPSIの面影は感じられなかった。

これまでのPEPSIの印象を覆すような、なんだか不思議なコーラである。