PEPSI RETRO

2008年2月にメキシコで発売されたペプシのナチュラル系コーラ。試験的に約1年間販売された。

ペプシに限らずほとんどのコーラ（というか、清涼飲料全般）はコストや生産性の理由から原材料を徐々に変更してきた。例えば甘味料なら砂糖から異性化糖へ、フレーバーなら天然から合成へのシフト等である。本品のコンセプトはその流れに逆行し、昔ながらの材料による「昔のレトロなペプシ」の復活なのだ。

パッケージには1960年頃まで使われたシングルドットのペプシロゴを採用。破れた紙やかすれた印刷などレトロな印象を与えながらも、上下の赤と青でペプシのブランドカラーを表現している点が興味深い。

甘味料にはサトウキビから取った天然の砂糖を使用。またフレーバーも天然由来のものを使用した、いわばナチュラル系のコーラである。このコーラがいつ頃のもの再現したものかは記載されていないが、異性化糖が使われ始めた70年代以前のイメージしたペプシと考えられる。

ペプシは本品を皮切りに、PEPSI RAW（イギリス）、PEPSI NATURAL（アメリカ）など天然原料を使ったペプシを矢継ぎ早に投入しており、今後の展開が注目される。