pepsi NEX（2010-2012）

国内におけるPEPSIのフラッグシップ、PEPSI NEXが2010年3月に内容・パッケージともに刷新された。

パッケージのグラフィックにはPEPSIの非対称の新グローブを使用。ロゴも大文字から小文字になり、尖ったフォントから丸みのあるものへと変更されている。このグローブとフォントはペプシが09年より展開するグローバル統一デザインであり、日本のNEXは1年遅れの採用となった。【比較】

中身もリニューアルされており、ニュースリリースによると「飲みごたえのある味わいはそのままに、保存料不使用で、よりすっきりとした味わいに」変更されている。保存料不使用は競合相手のコカコーラゼロが前年に達成しており、ようやく追いついた格好だ。

今回のリニューアルで特筆すべきは、強炭酸を維持するために新型のPETボトルを採用した点である。「ハイブリッドボトル」と呼ばれる新容器はガスバリア性を従来の1.3倍に高めた多層構造ボトル。またCO2削減のため23％軽量化しており、持った感じかなりペラペラ。掴んだだけで変形するほど頼りないが、今後はこのタイプのボトルが主流になるのだろうか。

従来のNEXに比べ甘さと雑味が抑えられ、シャープで洗練された印象を受けた。炭酸とレモンの風味がより強くなった、爽やかなコーラであった。ただしコーラフレーバーは弱く、飲みごたえの点ではやや薄くなったように感じた。