Coca-Cola（タイ）

バンコクのセブンイレブンで購入したコカ・コーラ。

タイのコカ・コーラは歴史的に自国語を積極的にパッケージに使用しており、2015年頃までは缶等ににタイ語のロゴが採用されていた。近年グローバルデザインの採用でロゴは英語になってしまったが、その下のSince 1886の部分にタイ語を残すあたりに矜持を感じる。

タイではコーラ飲料の人気が高く、コンビニや屋台など多くの場所で販売されている。ストローを挿して飲むのが一般的なようで、コンビニで缶を買うとストローがついてくることが多い。ワンウェイのガラスボトル（190ml）なども広く流通している。

タイは古くからペプシのシェアが高く、コカ・コーラは長くその後塵を拝していていた。しかし2012年のペプシとスームスク社との契約終了に伴う混乱の中、漁夫の利で念願のシェア1位を獲得した。ペプシは2013年にスームスク社のEst Colaにつづく3位まで後退したが、近年またシェアを取り戻しつつあるようだ。

砂糖の甘さの強いコーラで、後味にしっかりとしたカラメル感が残る。炭酸と酸味はやや控えめで、コーラのフレーバーもそれほど強くない。他の国のコカ・コーラに比べるとメリハリに欠ける印象があるが、この「まったり感」がむしろタイの気候に実に良く合う。タイ料理の唐辛子で口が燃えているときに飲むと最高。

ちなみにタイでは“Coke”は「コーッ（ク）」（最後のクは口だけクの形をして息を出さない）と発音されるらしい。