PEPSI NEXT

ペプシネクストは糖類と人工甘味料を併用した低カロリータイプのコーラ飲料。コーンシロップに加え3種類の人工甘味料を組み合わせることで、糖類の量を通常のペプシの60％削減を達成している。カロリーも1缶あたり60kcalとかなり低い。

ペプシは過去に低カロリーコーラを2種類リースしているが、両者ともブレイクすくことなく終わっている。2011年4月にこのPEPSI NEXTが発表された際も、市場の反応はイマイチであった。ペプシは同年7月よりアイオワ州とウィスコンシン州での試験販売を実施。結果が好評だったことから2012年初頭からの全国発売に踏み切った。

パッケージデザインにはペプシブルーからターコイズへの美しいグラデーションを採用。余分なものをそぎ落としたミニマルなグラフィックは、前年の発表時のものからより洗練された印象だ。

飲んでみて驚いたのは、その軽さ。フレーバーや炭酸が薄めで、ごくごくと飲めてしまう。糖類によりボディ感がある程度しっかりしており、「軽いコーラ」として違和感のない完成度。後味にわずかに人工甘味料が残るが、ほとんど気にならないレベルだった。

PEPSI MAXやZEROに見られるように従来のゼロ系コーラでは、フレーバーや炭酸を強くして糖類不使用によるボディ感不足を補うのがセオリーだった。このPEPSI NEXTはいわば逆転の発想で、軽さを生かした完成度の高い低カロリーのコーラに仕上げている。この考え方は新機軸だ。

PEPSI NEXTが三度目の正直となるのか、注目したい。