コーラティー

2012年夏に発売された、紙パック無炭酸コーラ。

コーラティーの名の通り、中身はコーラフレーバーの紅茶飲料だ。コーラなのに無炭酸、容器は牛乳と同じ紙パック、そしてコーラとおやじの「コラ〜！（怒）」をかけたベタなイラストなど、見れば見るほど頭が混乱してくる。

しかし本品の最も驚くべきは本品の製造者が乳業大手、雪印メグミルクである点だろう。メグミルクがコーラを発売するのは初めてで、前身の雪印乳業までさかのぼると1962年のスノーコーラ以来。半世紀ぶりに発売されたコーラであるにも関わらず、同社のホームページには全く情報が掲載されていない。

脱力感溢れるパッケージに期待を抱かず飲んでみたのだが、これが予想外に美味。しっかりとした紅茶にコーラの酸味とフレーバーが加わり、まるで爽やかなフレーバーティーのよう。酸味がレモンほど強くなく、口当たりもまろやか。これはアリだ。

どこまでも期待を裏切ってくれる逸品だが、残念なのはパッケージでふざけてしまった点。正攻法で販売すればもっと話題になったのではないかと思えるほどのインパクトと美味しさなのだ。自社サイトに認知されることなく2012年9月に生産終了。