コーラ白書
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中本 晋輔

2011年冬の植替え失敗のダメージからようやく立ち直ったコラノキ。その後枯れた古い葉に替わって新しい葉が茂り、順調に成長していた。(だから写真もほどんど残っていない・・・)

2012年の年末はとても寒かった。過去の教訓からコラノキを寝室に移し、少しでも温かな環境で育てていた。

正月を過ぎた頃からだろうか、コラノキの葉の異変に気付いた。

葉の先端が茶色く枯れ始めているのだ。それも古い葉だけでなく、前年に生えたばかりの新しい葉にまで同じ現象が発生している。

コラノキはたっぷりの水を好む。だからエアコンをかけながら加湿器を回し、こまめに水やりもしていた。越冬には特に気を配っていた(つもり)なのに、なぜ?

よく観察すると葉の枯れは段階的に進行しているようなのだ。枯れ落ちてしまった葉をみると、地層のように数度に分かれて枯れが進行していることが分かる。

問題は枯れ進行のトリガーが何か分からない点。水を切らした覚えもないし、過剰に乾燥させたこともない。コラノキがマイナー過ぎて、育て方がどこにも載っていないのが辛いところ。以前某植物園の相談コーナーに電話したけど、超適当に扱われたしなぁ(遠い目)

何か変化点はないかと、コラノキを色々と観察してみる。根本のリグニン化が進み、か細いながらも樹木らしくなってきた。その一方で根本のコーラナッツはかなり小さくなっているように見える。

・・・もしかして、コーラナッツの養分を使い切って、養分が足りないんじゃないかしら。

素人の勝手な予測を元に、ホームセンターへと急ぐ。肥料のコーナーを探していると、以前使ったハイポネックスのアンプルの宣伝文句が目にとまった。

「こんな時に!・元気がないとき・生育が良くない時・日光不足の時・葉や花色が良くない時」

いつ使うか?今でしょ!(copyright 林先生)

アンプルは1本35mlで、2週間に1回程度使用するようだ。コラノキに使えるのかどうかの記載は(当然)ないが、果樹に使えるなら問題ないかなと投入。頼んだぞ、ハイポ。

 


3月下旬。急に春らしい気温になり、東京では平年より12日も早くソメイヨシノが満開を迎えた。我が家でもエアコンを使わない日が増え、庭の芝桜がつぼみを大きくしている頃・・・

コラノキの状況はさらに悪くなっていた。

葉の枯れは中央部にまで達し、上に曲がり始める。枯れていな部分にも茶色い斑点が浮かびはじめている。下のほうの古参の葉はほとんど落ちてしまった。これは、本格的にヤバいかもしれない。

葉を霧吹きで湿らせてみたり、メネデールを与えたり。色々と手を尽くすものの、葉枯れを止める方法が見つからない。せめて原因が分かればいいのだけど。。。

4月中旬。悪い状況の中でも、一つ大きな変化が見られた。硬く閉じていた頂芽に、少しほころびが見えるようになってきたのだ。いつもは5月に入らないと見られない新しい葉の印が、今年は少し早めにやってきたのだ。

はたして葉が落ちるのが早いのか、新しい葉が茂るのが早いか。ドキドキしながら夏を迎える。

→コラノキ育成記(9)へ続く