コーラ白書
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キリンビバレッジ

2009年にコーラ市場に本格参入したキリンビバレッジは、2026年5月時点でメッツコーラとメッツブラックの2種類のコーラ飲料を販売する。

特定保健用食品(トクホ)コーラのパイオニアであるメッツコーラと、自販機限定コーラ「メッツブラック」は共に強炭酸清涼飲料「メッツ」ブランドの商品である。今年はメッツコーラ発売から14年、メッツブラックは10周年の節目にあたり、商品入れ替わりの激しい清涼飲料市場ではかなりのロングセラー商品となった。トクホ認証やチャンネルを活用して差別化を図り、大手コーラとの過剰な価格競争を避ける。

キリンビバレッジも他社と同様に原材料やエネルギー高騰から製品の値上げを打ち出しているが、2026年5月現在自販機限定のメッツブラックは100〜120円に据え置かれているケースが多い。

キリンビバレッジ 2026年5月 主な通年・全国販売商品

商品名(種類) 主要パッケージ 主な販売場所  
キリンメッツコーラ (2) 480ml, 1.5L PET スーパー・コンビニ  
キリンメッツブラック(1) 350ml 自販機限定  

ダイドードリンコ

商品構成の動きが少ない前述の3社に対し、2026年にコーラのポートフォリオを刷新したのがダイドードリンコとアサヒ飲料だ。

ダイドードリンコは新作コーラ「ダイドー THE コーラ」を3月2日に発売した。過去ダイドーはコーラはMistio(〜2023)や復刻堂(2023〜26)など他の飲料ブランドの下に置いていたが、今回の「THE コーラ」は独立ブランドとなった。

パッケージにはダイドーのコーラとして初となる400ml PETボトルを採用。持ち歩きできる小容量パッケージのニーズを満たしつつ、廉価な価格設定「ハートプライス」でお得感を訴求する。甘味料に糖とアセスルファムを併用しカロリーをコカ・コーラの半分以下に抑えるなど、最近のニーズをすべて盛り込んだような意欲作だ。5月後半からは量販店でも販売を開始する。

サイダー、メロンスカッシュも刷新

この新製品の背景には節約志向やコスト増による自販機市場全体の不振があるとみられる。売上の8割以上を自販機に依存するダイドーは特にその影響が大きく、昨年は不採算自販機の撤去や減損損失を計上などの対応を迫られた。3月の決算説明会では飲料水や炭酸飲料の販売比率を上げ方針を打ち出していて、「The コーラ」という商品名に、あらたなスタンダード商品を打ち立てようとする同社の強い想いが伺える。

ダイドードリンコ 2026年5月 主な通年・全国販売商品
商品名 主要パッケージ 主な販売場所  
ダイドー THE コーラ 400ml PET 自販機・量販店  

アサヒ飲料

アサヒ飲料は昨年同時期の自社コーラ無しから一転、今年に入って特色のある新製品を立て続けに投入し注目を集める。2026年5月現在自社ブランドの「三ツ矢爽快コーラ」とセブンイレブン向けOEM商品「コーラトリプルゼロ」の2種類を全国で販売する。

3月3日に発売されたセブンプレミアム「トリプルゼロコーラ」はセブンイレブン向けのOEM商品で、カロリー・シュガー・脂質の「3つのゼロを掲げる」。さらに疲労回復に効果があると言われるGABAをして、「手軽なセルフケア」というこれまでにないコンセプトの商品である。ちなみに今年の大手5社のコーラに脂質を含む製品はない。

また3月17日には自社の三ツ矢ブランドの新製品「三ツ矢爽快コーラ」を発売した。三ツ矢ブランドのコーラの発売は前作「三ツ矢クラフトコーラ」以来4年ぶりとなり、今回は自販機にチャンネルを絞り350ml缶のみを展開する。当時のクラフトコーラブームを意識してスパイス感バリバリだった前作に対し、今回の爽快コーラはより飲みやすく万人受けする味わいになっている。

5月12日から首都圏1都3県のコンビニでステビアを使ったゼロカロリーコーラgreen colaを発売、「No Guilty」を掲げて若年層の需要の取り込みを図る。攻めの姿勢を続ける今年のアサヒ飲料の同行から目が離せない。

アサヒ飲料 2026年5月 主な通年・全国販売商品
商品名 主要パッケージ 主な販売場所  
セブンプレミアム コーラトリプルゼロ 500ml PET セブンイレブン  
三ツ矢爽快コーラ 350ml缶 自販機限定  

 

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