Topics! Sep. 26, 1997
1995年、ROYAL CROWN COLA社は「世界初のドラフトスタイルコーラを発売する」と発表した。これは厳選された素材を使った今までにない口当たりの良い味わい深いものである、との事で世界中のコーラ関係者が注目したニュースであった。残念ながらRC DRAFTは翌年には製造中止になってしまったが、「ドラフトスタイルのコーラ」と言う概念は業界に受け入れられていった。
RCの挑戦から遅れること2年、97年の夏に北アメリカを中心にいくつかのドラフトコーラなるものが発売された。コーラ白書はそのうちのいくつかを収録する事ができた。今後増加する可能性が高いので当白書では新たに「ドラフトコーラ」というジャンルを設け、独立した区分とすることにした。
「ドラフト」とは何なのか。コーラに関しては正確な定義は今の所存在していない。そもそもこの「DRAFT」は酒の用語で、ビール樽から直接取り出したビールの事を指す（らしい）。樽から直接取り出された新鮮なビールは泡が細かく、口当たりも滑らかで非常に美味しいとされる。
これに準えて、「口当たりがよくまろやかなコーラ」をDRAFT COLA（正確にはDRAFT STYLE COLA）と呼ぶようになったと言われる。コーラは普通樽では作らないので、良い飲みごこちを出す為に各社様々な努力をしているようだ。大概のものは濾過水やサトウキビ汁など高価な材料を使うなどしているが、中には蜂蜜を入れたり原液をビールのように醸造している所もある。このようなコーラは一般のものより値が張ることが多い。
であるから、一概に「ドラフトコーラ」の定義をするのはなかなか難しい。このジャンル自体まだ若く、みな試行錯誤の段階であるのもその一因だろう。そこで当白書ではドラフトコーラの定義を「自己申請」とした（涙）。つまりラベルのどこかに「DRAFT」と書いてあればドラフトコーラとする、と言う事だ。
97年9月1日現在当白書には3種類のドラフトコーラが収録されている。
Natural Brew Premiam Draft Cola
MOXIE DRAFT COLA
DRAFT HONEY COLA (THOMAS KEMPER'S DRAFT COLA)
また存在のみが確認されているものとしては前述のRC DRAFTがある。
(中本)
