Topics! 2000/12/18
PEPSIがおそらく今世紀最後となるであろう記念缶を発売した。今回のテーマは「Good
Bye the 20th Centry & Hello the 21th Century」である。
今回リリースされたのは「宇宙船」「スマイル」「パンダ」「ウサギ」をモチーフにした4種類。どれもアーティストによる味のあるイラストが採用されている。特に「Panda」と「Rabbit」は、これまで青を基調としてきたPEPSIには珍しい白地のシンプルなデザインとなっている。これまでのPEPSIのイメージを覆すような弾けた感じで興味深い。
また今回SUNTORYはPEPSIにも再栓可能なボトルタイプの缶を投入している。缶はアルミニウム製ながら開口部がスクリューキャップになっていて、どこか30年代の「Cone-Top缶」を連想させる。打ち抜き一体成形の胴体部分と下蓋、スクリュー式のキャップの3パーツからなり、ネックの滑らかな曲線が目を引く。
サッポロビールが今年の春に「Shot Can」を発表して以来、この「再栓可能なボトル型缶」は飲料業界でかなりホットなトピックとなっている。ソフトドリンクではSUNTORYが「DAKARA」に再栓可能な缶を採用しているが、炭酸飲料では今回が初の試みとなる。ただPETボトルとの差別化が難しいため、この缶がソフトドリンク界に定着するかは微妙なところだろう（米PEPSIは以前再栓可能な缶"Clicker"を発売したが、すぐに生産中止になっている）。
なかなかユニークな今回の記念缶、人気も上々の様子だ。モノがモノだけに期間限定生産で、値段は500ml PETと同じ140円。去り行く20世紀の思い出に買ってみるのも面白いかもしれない。
（中本 晋輔）
