Topics! 2002/07/04
サントリーは6月下旬よりスターウォーズ・エピソード２とタイアップしたペプシのキャンペーンを開始した。今回は新システム「セルフリキテーション」が導入され、ボトルキャップの種類は104種と過去最大となった。
「セルフリキテーション」とは消費者が代金を一部負担する賞品システム。A・Bの2コースがあり、どちらも添付シール6枚と現金で購入できる。Aコースはエピソード1と4〜6（旧三部作）のキャラクターのボトルキャップが５つセットになった「クラシック・ボトルキャップ」で、一セット1500円。ルーク・スカイウォーカーやダースヴェーダ−といったメジャーどころから巨大なジャバ・ザ・ハットや石化したハン・ソロといったコアなものまで全10種類がラインナップされている｡
そしてBコースはなんとエピソード２ボトルキャップ(後述)用のコレクションステージだ。これまでヘビーコレクターの証であったステージが確実に手に入るようになったことでコンプリートへの道がずいぶんと楽になった｡値段は3500円とやや高価だが､これまで数万円で取引されていたことを考えるとコレクターの負担はずいぶんと軽くなる｡
このステージ用ボトルキャップのオンパックキャンペーンも既に始まっている。こちらはペプシとダイエットペプシを対象としたいつも通りのもので、全身タイプ35体とヘッド17体の計52種類。全てエピソード2のキャラクターで、ミニおさげ(？) のアナキンやエピソード２でしか見られない「戦うヨーダ」などがファンの心をくすぐる。
これに加え今回は｢SEVEN ELEVEN SPECIAL｣というシークレットが2種類用意されている｡セブンイレブンで販売されるペプシにのみ入っているボトルキャップで､あるキャラクターのダブルフェイスモデルとのこと｡このためセブンイレブンでの販売分だけパッケージの仕様が一部変更されている[写真]｡コンビニ限定のオンパックキャンペーンはこれまでにもあったが､今回のようなシークレットのみをコンビニ限定にしたものは例がない｡
一連のボトルキャップキャンペーンと同時に記念缶もリリースされている。アナキンやジャンゴ･フェットなど物語の主役たちのグラフィック缶4種類で､映画のシーンをそのまま切り抜いたような迫力あるデザインが人気を呼びそう。ただペプシの350mlを扱う店は少ないので、意外とコンプリートに手間取る｡
今回の「セルフリキテーション」は過熱するキャンペーンのなかでメーカー負担の減少を狙ったものであることは想像に難くない。ただプレミアムを狙ったヘビーコレクターの「大人買い」がペプシ躍進の原動力の一つだっただけに、この戦略転換が業界シェアにどういった影響を及ぼすのか興味深い。
(なかもと)
