コーラ白書
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今月の珍品「Mountain Dew CODE RED」

中橋 一朗

この夏、あるワームが世界のIT担当者を恐怖と混乱に陥れた。セキュリティーホールを通じてマイクロソフト社製のウェブサーバソフトウェアに感染し、そこからさらに世界中のコンピュータを攻撃するという方法で、瞬く間に拡散。その名は、CODE REDという。

実はこの「CODE RED」、米PEPSICO社のが販売するMountain Dewのチェリー風味バージョンの商品名でもある。というか、コンピュータセキュリティー会社の社員がCODE REDを楽しんでいるときに、このワームを発見したのだそうである。

で、ワームの拡散に伴い、本家CODE REDの方も売り切れ続出の大人気となっているそうである。この度コーラ白書としても入手に成功したので、コーラとはあんまり関係ないと思いながらも、その感想をお伝えしたい。

スマートな外観

日本国内ではあまりお目にかからないMountain Dewだが、米国では比較的メジャーなソフトドリンクである。同じくPEPSICO社が販売するPEPSIの周辺を探せば大抵の場所で見つけることができる。

オリジナルのMountain Dewは緑を基調にしたデザインだが、ODE REDhわチェリーを意識してかベースが赤で、ロゴの部分に一部緑が使用されている。「CODE RED / with a rush of cherry flavor」は右下部分にまとめられ、Cherry Cokeなどと比べ理知的でスマートなイメージとなっている。

味は「チェリー味のMountain Dew」...そのままやんけ!

当然気になるのはお味の方。グラスに注ぐと毒々しい赤色が目につくが、アメリカ人にはこういうのが受けがいい。

口に含むと、ほのかなチェリーの香りと共にMountain Dewの味が広がる。Mountain Dewはスプライトに似ているのだが、若干複雑な酸味が特徴的である(と思う)。ごく普通といえばそうだし、バランス感覚が良好と言えばそうとも言える。

キワ物好きのコーラ白書スタッフにとってはややパンチに欠ける感じもするが、抑えたデザインからも判るように、PEPSICOとしては手堅いところを狙ったようだ。但し、今回の爆発的な売れ行きはワーム騒ぎに負うところが大きいと言わざるを得ないか。

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