中本 晋輔

最近、コーラの香りつきを謳う日用品をよく目にする。コーラ味の歯磨きやマウスウォッシュなど、これまでなかった用途でコーラフレーバーが使われるのは大変喜ばしいことだが、今回見つけてしまったものについては複雑な気分である。

セクシャル　ローション　コーラアロマ。・・・文法的に正しいかはともかく、非常に分かりやすいネーミングではある。紫と茶色の中間のような色で描かれたホブル瓶とおぼしきイラストが強烈な怪しさを醸し出している。

Clear Flagrance Onlyと断ってあるのは、コーラ色はしていませんという主張なのだろう。確かに中身が黒いとちょっと怖い。

裏面も怪しさ炸裂だ。製品表示をみても原料はおろか製造元の情報すら載っていない。無機的な「無色・透明・香り付(コーラ)」という文章には恐怖さえ感じてしまう。この表記でPL法とかに引っかからないのだろうか？

中身は表記のとおり粘稠な無色透明のローションだが、問題はその香り。これが薬用石鹸のような、実験室の有機溶媒倉庫のような、全然コーラと関係ない嫌なにおいがするのだ。

・・・すぐ蓋をして、捨てました。

しかしこれしきでビビってはいられない。本場(何の？)アメリカには、コーラフレーバーのコンドームすらあるらしいのだ。

コーラは一体どこへ行くのだろうか。